【そもそも.】日本で開幕するメジャーリーグ、どんな背景・歴史があるのか?
日本での開幕を控えたメジャーリーグ。
そもそも、メジャーリーグにどんな背景や歴史があるのか、掘り下げます。
いよいよ3月18日火曜日、日本で開幕戦が行われます。
すでに大谷選手のドジャース、今永投手のカブスは来日しました。
そもそも、このメジャーリーグがどうして日本で開幕戦が開かれるんでしょうか。
野球史を研究する名城大学の鈴村裕輔さんに教えてもらいました。
そもそも、どうして今年のメジャーリーグ開幕戦は日本で行われるのかー。
これは「北米以外では日本が最大の市場だから」です。
世界の野球の市場規模のランキングで、具体的な金額は出ていないが、1位はもちろんアメリカ。
2位が日本、3位はカナダ、4位は韓国。
去年は、韓国でメジャー開幕戦が行われました。
日本は、元々市場規模が大きいことに加えて、最近は大谷翔平選手のような象徴的な人材がいるので、より市場を開拓していきたいという意図があると鈴村さんは分析しています。
ちなみに、宮城県内でもメジャーリーグとの繋がりを感じられるモノがあるんですが、現在の八木山動物公園にあるベーブルースの銅像です。
実は、昔はここに球場がありました。
1934年、ベーブルースがここ八木山で日本で初めてのホームランを打ったことを記念して、建てられたものです。
当時からベーブルースのようなトップ選手が日本に来て、日本の野球人気を盛り上げていたし、そこに宮城も関わっていたということが分かりますね、
さて、日本での開催は今回が初めてではないんです。
今年が、6年ぶり6回目です。
初めて開かれたのは、2000年。
カブス対メッツの試合でした。
この5年前1995年に、ドジャースに野茂英雄投手が入団して日本におけるメジャー人気が高まっていたことなどが、開催の理由だったそうです。
この試合に日本人選手の出場はありませんでしたが、千葉ロッテの元監督ボビー・バレンタインさんなど日本にゆかりのあるメンバーが集まりました。
また、2019年。
記憶にある方もいるかもしれませんが、イチロー選手の引退試合が開かれました。
日本開催ではこういったドラマも生まれているんです。
今回の開幕戦、大谷選手や今永選手の活躍が気になりますが、そもそもメジャーリーグの試合をどのように楽しむか、日本とアメリカの野球の違いという視点で鈴村さんに見どころを聞きました。
プレースタイルの違いどんな違いがあると思いますか?
アメリカは、攻撃的でバントしない傾向があります。
日本の野球は「スモールベースボール」といわれるように、場面によっては「送りバント」ということも多く選択されますが、メジャーではめったにバントせず、積極的です。
1球目からどんどん打っていきます。
なので、目が離せないということでした。
ルールの違い。
今回取り上げるのは「ピッチクロック」。
投手がボールを受け取ってから、ランナーがいる場合は18秒以内に投球動作に入らなければいいけないというものです。
これは試合時間を短縮し、エキサイティングな試合を。という考えのもと導入されています。
応援の違いは?
日本のようにトランペットや打楽器を使って組織化的に応援することはなく、観客それぞれが自由に応援するということでした。
今回のメジャーリーグ開幕戦。
チケットは大変な争奪戦となりました。
こういったメジャーリーグの歴史、日本との野球の違いを知るとより楽しめるかもしれません。