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IR運営会社社長は不認定に「納得できる内容でない」 市民は「なくてもいいのでは」の声も《長崎》

2023年12月27日 20:31
IR運営会社社長は不認定に「納得できる内容でない」 市民は「なくてもいいのでは」の声も《長崎》

カジノ含む統合型リゾート施設=IRについて、長崎県の整備計画を認定しないとの結果が27日、国から発表されたことに市民は…

(長崎市民)
「カジノは人生狂わしてしまうという先入観がある、のめりこんでしまう人もいるし、なくてもいいのでは」
「ばく大なお金をかけて成功するかわからないし(カジノができたら)今の子どもたちもそっちに流れやすくなるのでは」
「(IRには)期待半分だった。人口がどんどん減っているので何かしないといけないが、まだほかにもやれる道があるのでは」

IRの運営主体となる会社KYUSYUリゾーツジャパンの大屋 高志社長は。

(KYUSYUリゾーツジャパン 大屋高志社長)
「残念という気持ちではなくて納得できる内容ではないというのが、今の正直な気持ち」

審査委員会から挙げられた不認定の理由に対しては…。

(KYUSYUリゾーツジャパン 大屋高志社長)
「不認定とした理由をいくつも述べているが、そのいずれについても私たちはきちんと説明してきた。資金調達については非常に強固なものであると考えていた。非常に強度の高い出資のレターを頂いているし、借り入れについても世界的な大きな金融機関について頂いてサポートするというレターを頂いていた」

その上で、今後できることを考えたいとしています。

(KYUSYUリゾーツジャパン 大屋高志社長)
「終わったという認識はなく、決定について納得していない以上どのような手段があるのか、あらゆる方面で長崎県とも相談させていただいた上だが方策はないのか最後まで考え抜きたい」

また、九州IR推進協議会の会長を務める倉富純男九州経済連合会会長は
「インバウンド客が大幅に回復してきている中、九州・長崎IRは九州経済においても大いに寄与するプロジェクトとして期待していただけに大変残念な結果となった。今後については長崎県や佐世保市の話を聞いて対処していきたい」とコメントしています。

一方で、カジノに反対してきた市民団体は結果を歓迎しています。

(ストップ・カジノ!長崎県民ネットワーク 本田 孝也共同代表)
「資金計画も含めた上で計画自体 に無理があったので、国が常識的 な判断をしたことに結びついたのでは。長崎で認められなかったと終わりにするのではなく、今後日本全体として考えなくて はならない」

また、IRを推進してきた地元の田中愛国県議会議員は、「我々議会も当局と一緒になって何とか成功させたいとやってきた。当局にはっぱをかけて、再チャレンジしたい」と話しています。