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ノーベル平和賞受賞 日本被団協代表団と高校生平和大使がオスロに到着 現地の様子は?

2024年12月9日 18:39
ノーベル平和賞受賞 日本被団協代表団と高校生平和大使がオスロに到着 現地の様子は?

今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協の代表団が、日本時間の9日未明、授賞式が行われるノルウェーのオスロに到着しました。

長崎の被爆者たちは、現地で核兵器廃絶への決意を改めて語りました。

(桒畑笑莉奈アナウンサー)
「ノルウェー・オスロの空港に、日本被団協の代表委員3人が到着しました。長崎からは田中重光さんの姿も見えます。長旅での疲れも見られますが、ノーベル平和賞授賞式に向けて思いを語るということです」

日本被団協=日本原水爆被害者団体協議会の代表団は、日本時間の9日午前4時頃、ノルウェーのオスロ空港に到着。

長崎原爆被災者協議会の会長で、日本被団協の代表委員を務める田中重光さんは取材団に抱負を語りました。

(長崎から出席 田中重光さん)
「ノーベル平和賞は亡くなっていった先人たち、すべての被爆者が受賞したと思っている。現在1万2000発以上の核兵器が存在している。2度と被爆者をつくらないために、頑張っていきたい」

田中さんら「日本被団協」の代表委員3人は、10日にオスロ市の庁舎で行われる授賞式で登壇。

長崎で被爆した代表委員の田中煕巳さんが、代表してスピーチを行います。

(日本被団協 田中煕巳代表委員(13歳の時 長崎で被爆))
「今核情勢が厳しくなっている。今まで被爆者が訴えてきたことをさらに強く訴えてその訴えを若い人たちに引き継いでもらいたいという願いを話したい」

日本被団協の代表理事を務める横山 照子さんや、事務局次長の和田 征子さんらは、受賞を祝福するメッセージカードを掲げた市民に出迎えられました。

(日本被団協事務局次長 和田 征子さん(1歳の時 長崎で被爆))
「与えられたことを一生懸命やろうと思っている。どのくらい皆さんに私たちの思いが伝わるか頑張りたい」

代表団が宿泊するホテルに飾られたツリーには、折り鶴が…。

周辺には、ノーベル平和賞について知らせる懸垂幕も設置されています。

また、高校生平和大使のメンバーも現地入り。

オスロの街をめぐりながら、現地の雰囲気を感じていました。

(高校生平和大使 津田 凜さん(長崎東高2年))
「(オスロは)お祝いムードがすごくいいなと思っていて、日本もメディアの間ではノーベル平和賞を日本の団体が受賞したというのはあるが、街の中でお祝いムードはあまりないと思うので、すごくいいなと思う」

高校生平和大使は9日、現地の高校で出前授業を実施。

被爆者も学校で被爆証言を行う予定で、世界に向けて被爆地の思いを発信します。

最終更新日:2024年12月9日 18:48