ワカメの売上 全額寄付も「何かしないといけない」長崎県内で能登半島地震 支援の輪広がる《長崎》
能登半島地震の発生から丸9日、今も多くの人たちが避難生活を余儀なくされています。
長期的なサポートが必要となる中、県内からも支援の輪が広がっています。
(わかめ屋本舗ダイアナ 重松正明 会長)
「ワカメ。在庫があるので在庫分を全部だそうと。向こう(被災地)に金銭的な支援をしていこうと」
長崎市の重松正明さん 64歳。宮城県石巻市から三陸わかめを仕入れ、長崎市を中心としたスーパーなどで販売しています。
今月13日と14日、長崎市のみらい長崎ココウォークで三陸わかめを販売し売り上げの全額を日本赤十字社・長崎県支部を通じ寄付するということです。
(わかめ屋本舗ダイアナ 重松正明 会長)
「もう津波に流されてしまっているので基礎だけが残って何もない、背筋がゾクゾクした。(石川県で)こんなにひどい地震がまた起こるとは思わなかった。三陸に行った時と同じ心境。何かしないといけない」
海上自衛隊所属の自衛官だった重松さん。
定年退職後の2013年、東日本大震災の被災地で「三陸わかめ」を収穫するボランティアに携わったことがきっかけで、現在も販売を続けているそうです。
(わかめ屋本舗ダイアナ 重松正明 会長)
「まずは(被災地を)思うことから始まって、ずっと思っていれば何ができるのか。そして何をしたいのか。チャリティーをやることによって、みんなにこういうことをやっている人がいる、自分も何かできたらいいと支援の輪を広げる一翼を担えればいい」
発生から9日目となった能登半島地震。
10日午後2時時点で犠牲者は、206人に上り、52人が安否不明となっています。
長崎市は10日、石川県能登町に上下水道局の職員4人を派遣。
5日には第1陣として職員と給水車を派遣していて、今回は第2陣になります。
4人は、11日にも石川県に到着し、第1陣の業務を引き継いで12日から応援給水活動にあたるということです。
( 長崎市上下水道局 畑中 久徳さん)
「優しく心から励まし、寄り添いながら少しでも役立てるよう、最大限の努力をする」
また県は9日、地震によって自宅が全壊・半壊した被災者に、県営住宅を1年間、無償で提供すると発表しました。
確保している県営住宅は100戸ほどで、り災証明を受けた人が対象。家賃と敷金を免除するとしています。