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”幼い頃からの夢だった” 伝統の本浮立やコッコデショ奉納 長崎・郷くんち「矢上神社 秋祭り」《長崎》

2024年10月21日 6:45
”幼い頃からの夢だった” 伝統の本浮立やコッコデショ奉納 長崎・郷くんち「矢上神社 秋祭り」《長崎》

長崎市最古の矢上神社で17日、秋祭りの「矢上くんち」が行われ、2つの地区が踊りを奉納しました。

地区で生まれ育った男性が、幼いころからの夢だった大役に初めて挑戦しました。

長崎市の矢上神社で毎年10月17日に行われる「矢上くんち」は、8つの地区が持ち回りで奉納します。

今年担当するのは、馬場地区と矢上町です。

馬場地区が奉納したのは雨ごいや、五穀豊穣を願う「本浮立」。

子どもたちは、真剣な表情で息の合った掛け打ちを披露。

そして「月の輪」の演舞を行ったのは、25歳の野田 耕平さんです。

(野田 耕平さん)
「小さい時から自分の地域が踊町だったので、その時に(月の飾りを)かぶる夢があった」

生まれも育ちも 馬場地区の野田さん。5歳のころから本浮立に参加していて、今年、念願だった初めての大役に…。

ふるさとへの感謝を込め、約3か月間の稽古に励んできました。

(野田 耕平さん)
「みんなから拍手がもらえるような元気よく踊れるように(務めたい)」

いよいよ “月の輪” を披露。

太鼓をたたきながら、重さ約10キロの飾りを 大きく振り回します。

191センチの身長を生かしたダイナミックな回転は、会場を沸かせました。

(野田 耕平さん)
「完璧。100点で踊れたのでよかった。(地面を)こすって奉納をするのが 礼儀正しいので、できたのがうれしかった。足腰を鍛えながらしたい」

続いての奉納は、矢上町の「コッコデショ」。

20代から50代までの44人の担ぎ手が、重さ1トンあまりのダシを豪快に、そして美しく、宙に上げました。

観客からは、威勢のいい「もってこい」の掛け声が何度もあがります。

(見物客)
「感動した。掛け打ちの子どももかわいかった」

「コッコデショが矢上は一番華やか、盛り上がる。楽しい」

2つの町は このあと、お世話になった家などを回る “庭先回り” に繰り出しました。

最終更新日:2024年10月21日 14:44