「被爆者の声にますます耳を傾けていきたい」証言2024完成 ノーベル平和賞を受け決意新たに《長崎》
被爆者の体験などを集めた今年の「証言集」が完成しました。
日本被団協のノーベル賞受賞を受け「被爆者の声にますます耳を傾けていきたい」と語りました。
(長崎の証言の会 山口 響編集長)
「“証言の力で核兵器を二度と使わせないことを示してきた” ことが(ノーベル平和賞の)一つの大きな理由になった。私たちも証言を記録することをやってきたのでそういう意味で励まされた」
長崎、広島の被爆者の体験などをつづった「証言2024」。
1969年に「長崎の証言の会」の発足以来、年に数冊 定期的に発行していて今回、81冊目となります。
今年は、5人の被爆者と戦争体験者1人の証言のほか、再来年度にリニューアルが予定される長崎原爆資料館に求めること、詩人・福田 須磨子さんの没後50年の節目にあわせた特集などを盛り込みました。
今年、日本被団協が「ノーベル平和賞」を受賞し、注目を集める被爆者の証言。
会では、「証言を残すことにますます力を入れていきたい」と今後の活動への決意を語りました。
(長崎の証言の会 城臺 美彌子 代表委員)
「話したくても話せなかった人がまだいるはず。ちょっとした言葉、きっかけにこれからも私たちは耳をすませていきたい」
証言集は、長崎市内の主要な書店やオンラインで購入できるということです。