5人に1人が今年 “後期高齢者”に 「最先端介護テクノロジー」福祉を学ぶ高校生が体験《長崎》
“介護業界” の「2025年問題」について考えます。
1947年から49年に生まれた いわゆる「団塊の世代」は今年、全員75歳以上になり、約5人に1人が後期高齢者となります。
こちらは、県内の「高齢者数と高齢化率」のデータです。
2025年の県内の高齢者の人口は、推計で43万9000人あまりとピークに。
高齢化率は、35パーセントを超えるとされています。
日常生活で支援や介護が必要だと認定された人は、今年8万8940人で、今後も増えるとみられています。
また 2026年度に必要な介護人材は、2022年度と比べ1470人多い 3万人あまりが見込まれています。
医療や介護を必要とする人が増加し、それをどのように支えるかが大きな課題となる中、今後の担い手として期待されるのが若い世代です。
福祉を学ぶ高校生が最先端の介護テクノロジーを体験するイベントが、長崎市で開かれました。
AIを活用したロボットや、最先端の技術を使った介護機器が導入され、職員の負担軽減や業務の効率化が進む「介護業界」。
体験会は、テクノロジーの活用が進む介護の現場を知ってもらおうと、県長寿社会課が開き、介護福祉士を目指している県内3つの高校の生徒 約40人が参加しました。
移乗支援のリフトは、ボタン操作で要介護者を持ち上げてトイレなどへの移動がスムーズにできます。
(医療福祉科1年生)
「ハンモックみたいな、支えてくれる部分が結構しっかりしているので、乗っている側も安心して身を任せられる」
(医療福祉科1年生)
「ボタンひとつで、全できてすごいと思いました」
(ソーシャルケア系列2年生)
「(介護者の) 体への負担は少ない。とても助かりますし、いいと思います」
県が高校生に行ったアンケートでは、9割以上の生徒が「介護ロボットやICTを導入している事業所に魅力を感じる」と回答しています。
(県福祉保健部長寿社会課 中村直輝 課長)
「自分も楽になるし、介護される人もすごく楽になる。両面をしっかりいろんなところで共有してもらえれば」
参加した生徒は最新機器の体験を通じて、介護現場で必要な知識を学んでいました。