“開門認めない”「諌早湾干拓事業の開門」第2、3陣訴訟 最高裁が漁業者側の上告棄却《長崎》
県内の漁業者が国に諌早湾干拓事業の開門を求めた第2陣、3陣の裁判で最高裁は24日付で漁業者側の上告を棄却しました。
諌早湾干拓事業を巡っては、1997年の堤防閉め切りで漁業不振になったとして、佐賀と長崎の漁業者が国を相手に開門を求めて提訴しました。
一方で、営農者らはこの差し止めを求めて裁判を起こし、その後「開門」と「非開門」という相反する判決が確定しました。
去年3月、福岡高裁は堤防閉め切りと漁業被害の関連を認める一方、開門で生じる農業被害などを理由に訴えを退けました。
漁業者側はこれを不服として上告していましたが、最高裁は24日付で棄却。
これで開門を認めないという判断が事実上、統一された形となりました。