「調子悪くても来ると元気に」健康の秘けつは…毎朝のラジオ体操 28年続く活動で表彰《長崎》
地域貢献活動に積極的に取り組んでいる高齢者の団体の表彰式が県庁で行われました。
表彰を受けた大村市の団体では「心と体の健康づくり」をモットーに、28年間、ある活動を続けています。
高齢者の社会参加を促進し、地域での活躍の場を広げようと行われている「高齢者地域貢献活動表彰式」。
「地域の助け合い部門」「地域活性化部門」など5つの部門に分かれていて、今年は8団体が受賞しました。
(大石知事)
「みなさんの各地域での取り組みで、楽しみができたとか生き甲斐ができたとか、ふれあいが増しているといったことを改めて実感した」
(表彰)
「賞状、介護予防部門 大村市坂口長生会さま」
今年創立54年を迎える大村市の老人会「坂口長生会」は、介護予防部門で初めて表彰されました。
(坂口長生会 宰所 幸一郎 会長)
「みなさんが一緒になって仲良く頑張ってくれたのが、一番の表彰の賜物」
会が取り組むのは、ラジオ体操です。
(ラジオ)
「大きく息を吸って、背伸びの運動から」
1995年から早朝のラジオ体操をスタート。
雨の日も、風の日も・・・
毎朝、公民館の広場で続けてきました。
(坂口長生会 森山 鶴一郎さん)
「雲仙普賢岳(の災害)にあわれた人が島原城内で体操をしていた。移住してこられて大村でもしたいと(始めた)。だんだん増えて、今は毎朝15、6人でやっている」
平均年齢は78歳。
合言葉は「明るく、楽しく、元気よく」です。
(82歳 女性)
「調子悪いと思っていても、ここに来ると元気が出る」
(88歳 男性)
「来ようという気持ちが一番大事。(元気の秘訣は)ラジオ体操」
身体をひねったり、屈伸したりと、さまざまな関節を使うラジオ体操は、全身の血行を促進し、肩こりや腰痛を予防する効果も期待されます。
(坂口長生会 森山 鶴一郎さん)
「ラジオ体操をしたら元気が出る。全然体の痛い所もないし、ラジオ体操がやっぱり一番いい」
子どもたちの夏休み期間中は、一緒にラジオ体操を行っているそうです。
5分間の体操が終わった後は・・・。
公民館近くにある熊野神社の境内をきれいに掃除しています。
(坂口長生会 森山 鶴一郎さん)
「明るく、楽しく、元気よくをモットーに家に一人でじっとしているよりも、やっぱりみんなの前に出てきて話をしたら元気が出る。笑顔で一生を送りたい」
交流を生み出し、みんなで生き生きと暮らす社会を目指して。
地域ぐるみで心と体の健康づくりに励みます。