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「長崎を最後の被爆地に」政治リーダーや核軍縮専門家らが出席 国際賢人会議が閉幕《長崎》

2023年12月9日 18:25
「長崎を最後の被爆地に」政治リーダーや核軍縮専門家らが出席 国際賢人会議が閉幕《長崎》

長崎市で開かれた核兵器のない世界に向けた道筋を話し合う「国際賢人会議」は9日、2日間の議論を終え閉幕しました。

閉会セッションには賢人会議を立ち上げた岸田首相が出席し核軍縮の機運を高めるため、「強いリーダーシップを発揮していく」とスピーチしました。

岸田首相
「核軍縮を巡る国際社会の分断が 深まり、我々の前にそびえ立つ 壁は一層厳しいものとなっている。世界中から強い政治的な意志を結集することが必要」

会議では核なき世界の実現に向けた道筋や課題について核軍縮の専門家らが意見を交わしました。今回、声明などはまとめませんが、白石 隆座長によりますと、「長崎を最後の被爆地に」という考え方について、広く合意したということです。

会見でメンバーらは核廃絶に向けたそれぞれの考えを示しました。

趙 通・カーネギー国際平和財団シニアフェロー(中国)
「個人的な考えだが、核抑止は、 国際平和を維持するための一時的な手段でしかないことを もっと強調していくべき」

マンプリート・セティ空軍力研究センターフェロー(インド)
「核兵器は通常の兵器とは比べ物 にならない殺りく兵器だという ことが長崎のような場所に来れば理解できる。長崎訪問で とても心を動かされた」

会議は2026年に開催されるNPT(核拡散防止条約)再検討会議に向け、岸田首相に提言を提出する予定だということです。