学校の“見える化” 進める小学校「デジタルサイネージ」でお知らせや児童らの活動などアピール《長崎》
教育現場で進むICTの活用。授業以外でもデジタル技術を使った取り組みを進める学校もあります。
あの“スター”の母校では、公立学校での使用は全国でも珍しいということで、学校の“見える化”を進めています。
長崎市の稲佐小学校。
玄関を入って目に飛び込んでくるのが。
(岡田政宏校長)
「こちらがデジタルサイネージ」
65インチの大型ディスプレイが4つ並んだ「デジタルサイネージ」です。
商業施設や駅などでは広告などを映し出すメディアで、稲佐小では学校のお知らせや子どもたちの活動をアピールしようと今年5月に設置。
岡田校長が調べたところ、公立小中学校では全国でも例のない取り組みだと言います。
(岡田政宏校長)
「空間演出というのが(狙いの)1つ。玄関を華やかに楽しくする。(子どもたちは)立ち止まって見ているので、これがもしポスターだったら『何か貼っている』で終わるが、(サイネージは)影響力が強い」
サイネージでは、行事の動画や写真、お知らせなど、14種類のコンテンツを流しているほか、卒業生でシンガーソングライターの福山 雅治さんが出演する長崎スタジアムティのコマーシャルも。
(岡田政宏校長)
「自分たちが毎日通っている学校は、福山さんの出身学校なんだと、こどもたちにも知らせたいと思った」
さらに、学校の委員会をPRするコンテンツは、子どもたちが制作していてタブレットに入っているデザインアプリ「Canva」を活用。
ICT教育の実践の場にもなっています。
(6年生)
「液晶の左側の2つが(タブレットの)上の画面。右側の2つの液晶は下の部分。文字がほかの画面に映らないように修正するのが難しかった」
(6年生)
「これからどんどん進歩していって、節水のことを知ってもらうデジタルサイネージにしていきたい」
学校の“見える化”を進める稲佐小。
サイネージは保護者や地域の人も見ることができるほか、学校だよりの「二次元コード」を読み込むと学校生活の動画を見ることもできます。
27日には、市内の小学校の教員らを対象に、デザインアプリ「Canva」の専門家を招いて、活用方法を学ぶ研修会を開くということです。