“今年8月9日11時2分撮影”「過ちを繰り返さないために」長崎原爆の日に合わせ撮った写真の展示展《長崎》
“過ちを繰り返さないために” 。
今年の長崎原爆の日に合わせて撮影した写真の展覧会が始まりました。
肩を組む学生や幼い子どもの笑顔など、日常を切り取った写真の数々が壁一面に並びます。
これらはすべて今年の8月9日=「長崎原爆の日」の11時2分に撮影されたものです。
1歳のときに入市被爆した 小川忠義さんが「長崎原爆の日を風化させないように」という思いで 2009年に始めた展覧会で、今年が16回目です。
2年前からは、孫の百音さんが協力。
SNS発信などを通して反響を呼び、今年は過去最多の368枚の写真が集まりました。
なかには、ロシア・ウラジオストクで撮影された平和な街並みの写真など、海外から届いたものも。
(小川忠義さん)
「今、世界でウクライナやガザ地区などで戦争があっているが、79年前は(日本でも)このような日常が一瞬にしてがれきになってしまったということに 思いをはせてほしい。核廃絶に貢献したい」
小川さんはこの活動を孫の百音さんに継承しながら、21年後の被爆100周年まで続けたいと話しています。
写真展は 長崎市のナガサキピースミュージアムで、来月4日まで開催されます。