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物流の「2024年問題」をITで解決 セイノーHD子会社が長崎ラボ移転《長崎》

2023年11月20日 19:53
物流の「2024年問題」をITで解決 セイノーHD子会社が長崎ラボ移転《長崎》

物流業界で人手不足が懸念される「2024年問題」。その解決をITの力で目指します。

物流大手セイノーホールディングスが長崎市のIT部門の開発拠点を拡大し内覧会が行われました。

「フォークリフトが一時停止をせずに通り過ぎた。これをAIが検知すると、ブザーが鳴って作業者に通知する」

実際に運用しているという動画の解析技術による倉庫内の安全管理システム。

商品の検品システムにも使われていて、長崎大学などと行ってきた共同研究の成果が活用されています。

(セイノー情報サービス長崎ラボ 浅岡 知之主任 )
「どこにどうやって配達していけば、より効率化できるか、ドライバーが最短経路で配送して帰ってこられるか。そのような研究で2024年問題に対応したい」

物流大手セイノーホールディングスはIT部門を担う子会社セイノー情報サービスの開発拠点「長崎ラボ」の規模拡大などを目的に今回、出島町からJR長崎駅ビル内に移転しました。

オフィスは、およそ220平方メートルとこれまでのおよそ5.5倍の広さがありきょうは行政や大学関係者らを招いて内覧会が行われました。

物流業界ではトラック運転手の時間外労働の規制が強化され人手不足が懸念される「2024問題」への対応が課題に。

長崎ラボでは今後、これらの問題の解決にもITを活用し取り組むとしています。

(セイノー情報サービス 林 秀樹社長)
「今まで100人でやっていた仕事が、60人、50人でやれる。最終的に理想は20人でやれる。5倍の生産性になる。そういうツールづくりをこの地でやる」

セイノー情報サービスでは長崎ラボの体制を今後2年で現在のおよそ2倍にする計画で県内出身者を中心に採用を進めるということです。