祖国の平和を願って名曲「上を向いて歩こう」を披露 ウクライナ出身の歌手と作曲家長男が対談《長崎》
ハウステンボスで活動するウクライナ出身のミュージシャン「マキシマム」と歌謡曲「上を向いて歩こう」の作曲家の長男が対談しました。
「マキシマム」は祖国の平和を願い、去年からハウステンボスのステージで「上を向いて歩こう」を披露しています。
2014年からハウステンボスで活動するミュージシャン「マキシマム」。
メンバーは、パシコウスキー・アレクさん37歳とベズブリャク・ヴァディムさん36歳で、2人ともウクライナの出身です。
祖国へのロシアによる侵攻が続く中、歌っているのが坂本九さんが歌い、大ヒットしたこの名曲「上を向いて歩こう」。
平和を願い、去年の夏から日本語で披露しています。
作曲家の長男 中村 力丸さんが18日にハウステンボスを訪れ、対談しました。
(中村 力丸さん)
「2人共それぞれ違うすてきな声を持っているし、一緒に歌うとそれが素晴らしいハーモニーになってとても感動した」
ウクライナへの侵攻が始まって来月で丸2年。
今年に入ってからもウクライナ各地には、ロシア軍によるミサイル攻撃が続いています。
戦争の長期化でパシコウスキーさんは・・・
( パシコウスキー・アレクさん)
「1番悪い(怖い)ことは、みんながウクライナの戦争に慣れてきていること」
自分たちが活動することで、ウクライナのことを思い出してほしいと、歌い続ける思いを述べました。
(中村 力丸さん)
「上を向いて歩こうに限らず、歌は基本的に平和を希求する。マキシマムの2人にはいつかこの曲を、ウクライナで歌っていただく機会があることを心から望んでいる」
対談の中では、中村さんがウクライナの曲(ウクライナで300年伝わる民謡 )をリクエストする場面もありました。
マキシマムは、ハウステンボスで開催中の「白銀の世界」などにも出演し、歌を披露しているということです。