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精神医療チーム「DPAT」が被災地での活動報告 よりきめ細やかな精神的なケアが必要《長崎》

2024年1月24日 20:17
精神医療チーム「DPAT」が被災地での活動報告 よりきめ細やかな精神的なケアが必要《長崎》

能登半島地震から3週間あまりが経過しました。

被災地は、地震活動に加え厳しい寒さと雪に見舞われています。

心のケアも必要とされる中、県から被災地に派遣された精神医療チーム「DPAT」が活動報告を行いました。

『DPAT』は、避難所で被災者の心のケアなどにあたる災害派遣精神医療チームです。

県からは精神科の医師や看護師、精神保健福祉士の3人が18日から21日までの4日間、現地に派遣されました。

(長崎こども・女性・障害者支援センター 加来 洋一 所長)
「災害地ではとにかく情報を制する者が災害を制すると(言われ)、情報の収集と整理が大切なので、これ(記録や整理)には時間をかけた大体(夜)8時9時くらいまで従事していた」

派遣チームは、石川県加賀市の避難所などで、被災者9人と面談しました。

災害発生から3週間あまり。

被災地は、助け合って乗り越えようとする心理状態「ハネムーン期」から、うつなどが発症しやすくなる「幻滅期」に移行する「はざま」にあって、よりきめ細やかな精神的なケアが必要だったと大石知事に報告しました。

(長崎こども・女性・障害者支援センター 加来 洋一 所長)
「(被災者の中には)先のことは考えないようにしているとか、ある部屋では仮設住宅で(今後)どこにいくんかねと(話していた)。不安が増える人もいるんじゃないかと思う。地元の医療資源、メンタルヘルスの資源につなぐのが我々の仕事だったと思っている」

現在、第2陣となる保健師のチームが現地入りしていて、3月末まで支援を継続する予定です。