“恐竜” と名付けた長崎の研究者「 横山又次郎」 前半生記録の古写真30枚を公開へ《長崎》
「恐竜」という日本語訳を考案したのは、長崎市出身の研究者だということをご存じでしょうか。
明治時代に活躍した写真師の上野 彦馬らが、考案者の横山 又次郎を記録した貴重な古写真が見つかりました。
16日に公開された30枚の古写真。
明治時代に様々な化石を研究した、長崎市出身の古生物学者 横山又次郎の、少年期から青年期を記録した史料です。
横山又次郎は、明治時代に「Dinosauria」というギリシャ語を「恐竜」と初めて日本語訳した人物で「日本古生物学の父」と呼ばれています。
古写真は革製のアルバムに残されていて、長崎市恐竜博物館の開館を知った親族がおととし、長崎市に寄贈。
市の学芸員と専門家による調査で、幕末・明治期の1864年頃から1889年にかけて撮影されたものだと確認されたということです。
このうち18枚は坂本 龍馬の写真を撮影したことで知られる、上野 彦馬が写したとみられ貴重な発見としています。
(中谷大輔 学芸員)
「横山又次郎に関する研究というのはあまりこれまでされてこなかった。今回、長崎で史料が出てきたことがきっかけで再評価につながればいい」
見つかった写真のレプリカは、19日から長崎市恐竜博物館で無料公開されるということです。