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「まち復旧も重要だが 人の暮らし再建も重要な課題」被災地の今をNIB記者がリポート《長崎》

2024年2月1日 11:30
「まち復旧も重要だが 人の暮らし再建も重要な課題」被災地の今をNIB記者がリポート《長崎》

能登半島地震から1か月。県内からも支援活動が続く中、NIBも29日から石川県で取材活動を行っています。

被災地は現在、どのような状況でしょうか。現地で取材する見田真一記者に聞きました。

(佐藤肖嗣 アナ)
「現地での取材を通して感じた被災地の様子は?」

(見田真一 記者)
「29日の月曜日から現地に入った。主に輪島市と珠洲市を取材した。主要な道路は応急の復旧作業で通行ができるところが増えたものの、段差があったり、電柱が斜めに傾いたりした場所も多く、再び強い揺れが襲った時には、危険だと感じる場所が至る所にあった」

(佐藤肖嗣 アナ)
「甚大な被害を受けた輪島市でも取材活動を行ったということですが、どんなことを感じたか」

(見田真一 記者)
「輪島市は震度7を観測し、7階建てのビルが倒壊するなどしているが、2階建ての家が2階だけを残して潰れるように倒壊していたり、1階部分にとめていた車が押しつぶされている家を何度も目撃し、その光景に強い衝撃を受けた。観光名所の輪島朝市にも1か月たって現地に行ったが、見渡す限りの焼け跡が広がっていて現地に立つと、まだ焼け焦げたにおいを感じた」

(佐藤肖嗣 アナ)
「仮設住宅の状況は?」

(見田真一 記者)
「仮設住宅の建設が始まっているが、取材した珠洲市では40戸ほどの建設に着手したが、珠洲市では市内の半数にあたる3000戸が全壊していて、すべての避難者を仮設住宅に受け入れるようになるまでには相当の時間がかかると思われる」

(佐藤肖嗣 アナ)
「あすで地震発生から1か月、被災者からはどのような声が聞かれたか?」

(見田真一 記者)
「話を聞いた女性は地震発生から1か月で、このタイミングでようやく今後のことを考えられるようになったと話していた。女性は地震で母親を亡くしたが、火葬するのが精いっぱいで、通夜や告別式など十分な弔いがする余裕がなかったと話していた」

(佐藤肖嗣 アナ)
「復旧、復興に向けてどのようなことが必要だと感じたか?」

(見田真一 記者)
「まちの復旧も重要だが、人々の暮らしの再建も大きな課題となっている。長崎県内でも自治体の職員や医療スタッフが現地に応援に入ったり、各地で募金活動が行われたりしているが、元通りの生活に戻るには、年単位の長い時間がかかるのは確実で、息の長い支援が必要だと感じた」

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