“再生”に向け義援金 橘湾で夏に発生の赤潮 8割死滅のたちばな漁協に贈呈も《長崎》
夏に橘湾で発生した赤潮。被害を受けた漁業者らを支援しようと19日、義援金が贈られました。漁業者は補助金を活用するなどして“再生”を目指します。
長崎市と雲仙市に面する橘湾。
たちばな漁協では、今年7月末から8月上旬にかけて発生した赤潮の影響で養殖のタイやフグなど約8割が死滅しました。
被害額は県全体で13億円にのぼるとされ、漁協ではその後、県と両市の補助金を活用して稚魚などを購入。
ただ、集まった魚は4割程度に留まっているそうです。
(たちばな漁協養殖部会 長野 陽司 副部会長)
「来年出荷の分があるのでそれに向かって頑張っている状態。赤潮で気持ちが落ちたが若い力で頑張っているので全国のみなさんに知ってもらいたい」
漁業者の支援にあててほしいと19日、スーパーを展開するジョイフルサンアルファと飲食店などを手掛ける企業がたちばな漁協に、義援金16万円あまりを贈りました。
(ジョイフルサンアルファ 久保井 成正 執行役員)
「おいしく魚が食べられる状況をつないでいくことに少しでも役立ててもらえれば」
県は、赤潮対策として橘湾のモニタリングや早期発見などのための調査を実施するとして、20日、追加提案する補正予算案に事業費を盛り込んでいます。