「危機感持って対応を」鹿児島での鳥インフル検出受け県が防疫対策会議《長崎》
鹿児島県で10日、野鳥のねぐらから、鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、県は14日、防疫対策会議を開きました。
県内では去年初めて鳥インフルへの感染が養鶏場で確認されていて関係者は警戒を強めています。
(県畜産課 富永 祥弘 課長)
「すでに九州の中には鳥インフルエンザウイルスが確認されたということで、危機感を持って(対策に)取り組んでいただきたい」
対策会議には県や養鶏団体の代表らおよそ50人が出席。
鹿児島県出水市で今月10日ツルなどの野鳥のねぐらから採取される環境水から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことが報告され県は、県内でも発生リスクが高まっているとして警戒を呼びかけました。
鳥インフルエンザによる被害は去年、全国26の道県の家きん農場で84件発生し県内でも初めて佐世保市で感染が確認され2万7000羽を超えるニワトリの殺処分が行われました。
この感染拡大に加え全国的な物価高で今年に入り卵の価格はおよそ2倍になるなど今後の影響が懸念されます。
防疫対策として県は今月17日から来年5月まで毎週末、県内の家きん農場127戸に異常がないかの確認を継続的に実施。
養鶏関係者に対して、ネコなどの小動物が農場に近づかないための対策や鶏舎に出入りする際の消毒、長靴の交換の徹底などを改めて求めました。