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観客を酔わせる最高のパフォーマンスを『フレアバーテンダー』全国大会 開催地 佐世保の魅力発信《長崎》

2024年9月20日 6:45
観客を酔わせる最高のパフォーマンスを『フレアバーテンダー』全国大会 開催地 佐世保の魅力発信《長崎》

今月23日に佐世保市で開かれる『フレアバーテンダー』の全国大会。

魅力を発信し、まちの活性化のきっかけに。

港町で繰り広げられる一夜限りのステージです。

ボトルやシェーカーを使った華麗な技で、夜の街を魅了するフレアバーテンダー。

技の正確さや表現力に加え、レシピ通りのカクテルを完成させるのが腕の見せ所です。

その全国大会が今月、佐世保市で開かれます。

佐世保港にほど近い万津町。

おしゃれなカフェやショップが建ち並ぶエリアです。

▼大会会場は「酒屋の倉庫」 込められた思いは… 

(笠原 健一さん)
「会場は、この(池野酒店の)裏手になります」

企画したのは、その万津町でバーを経営する笠原 健一さん 43歳。

路地裏にある酒店の大きな倉庫が会場です。

(笠原 健一さん)
「会場が実はこの2階になっていて、もともと物置きとして使われたところを使わせてもらう」

2階の広さは、約100平方メートル。

少し怪しげな雰囲気も漂う会場のイメージは、まるで “スピークイージー” です。

スピークイージーとは、 1920年代に言葉で、アメリカで禁酒法の最中に酒を提供していた場所を指すそうです。

(笠原 健一さん)
「禁酒法時代に酒場が酒を出せないから、本屋や違う形の表舞台を作って、裏からお酒を出すイメージ。フレアのバーテンダーの大会も、そういうイメージでいっていいんじゃないか。酒屋だけど、裏ではすごい大会が行われているというイメージ」

(笠原 健一さん)
「そして、これが大会競技用のバーカウンター。実際に世界大会などにも使われている」

大会当日は、100人を超える観客がこの倉庫に集まる見込みです。

(笠原 健一さん)
「当日の会場を想像するとテンションが上がる。皆さんがいい環境で見られたら、最高の大会になる」

▼佐世保への恩返し「全国大会」で地域を盛り上げたい 

笠原さんは、佐賀県有田町の出身。

高校を卒業後、佐賀のホテルや旅館のバーテンダーとして働きながら、各地の結婚式やパーティーでフレアバーテンディングを披露してきました。

全国大会での優勝や、世界大会の出場経験もあり、フレアバーテンダーの協会では、西日本エリアの代表を務めています。

おととし12月、佐世保市万津町にバー(mocktail&BAR MOKU)をオープンしました。

(笠原 健一さん)
「佐世保の皆さん、めちゃくちゃ温かい。皆さんウエルカムでいろんなイベントに呼んでもらったり」

佐世保の人たちへの恩返しの意味も込めて、大会を開くつもりです。

(笠原 健一さん)
「(地域に)貢献できることの1つとして、大会もそういう意味ではある」

会場を提供した 酒店の専務 池野 辰太郎さん。

以前から空きスペースだった倉庫を、まちの活性化に役立てたいと考えていたそうです。

(池野酒店 池野 辰太郎専務)
「最初に階段を上がってきたときに、見違えたなというのが率直な感想でうれしかった」

コロナ禍で長く続いた営業自粛や人数制限。

その影響は飲食店だけでなく、そこに関連する様々な業種に及びました。

(池野酒店 池野 辰太郎専務)
「コロナのピークの時は、飲食店に配達をする業務用部門の売り上げが、7割落ちるような厳しい状況だった。コロナ前と比べても、8割~9割しか回復していない」

(池野酒店 池野 辰太郎専務)
「コロナ禍で減った客がまた、街に出てきて楽しく飲めるような楽しさをしっかりPRできれば」

▼客の目を楽しませる『フレアバーテンダー』その情熱を再び…

大会に出場するのは、全国各地の腕利き10人です。

諫早市でバー(CAFE&FLAIR BAR DAY-G)を営む 岡田 秀二郎さん 43歳は、優勝候補の1人。

(岡田 秀二郎さん)
「フレアバーテンディングを知らない方がたくさんいるので、その中で見せられる場が、地元というか、長崎でできることは光栄」

フレアバーテンディングをはじめたのは、27歳の時でした。

トム・クルーズさん主演の映画「カクテル」を見たことをきっかけに、独学で技を磨きました。

4年前にオープンした店では、カクテルを味わいながら派手なパフォーマンスを楽しむことができます。

大会に出場するのは、ほぼ2年ぶりです。

(岡田 秀二郎さん)
「コロナ禍でその先が見えない中、フレアに時間を費やしていいのか。そういう気持ちからちょっと熱量が冷めて…」

しかし コロナが5類に移行となり、客足が戻りつつある今、再び大会への思いが沸き上がってきました。

(岡田 秀二郎さん)
「本当にこうやってまた皆さんの前でパフォーマンスができることが、とてもやりがい。朝練習、そして仕事があって、また練習みたいな感じで、毎日がとても有意義な日々を過ごしている」

店の開店前、そして閉店後にも練習を重ね、優勝を狙います。

▼「全国大会」運営側と出場者 思いは同じ “みんなを笑顔に”

大会は今月23日。

当日は競技だけでなく、世界チャンピオンによるショーも行われます。

(岡田 秀二郎さん)
「フレアバーテンディングを見たことがない人がたくさんいるので、ちょっとでも興味を持って、僕もそういう気持ちでパフォーマンスを一生懸命したい」

(笠原 健一さん)
「来て観てもらった人が、最後に笑顔で帰ってもらったら それが一番の報酬だと思っています」

フレアバーテンダーの魅力を発信し、まちに新たなにぎわいと活気を。

最高のパフォーマンスで佐世保のまちを酔わせます。