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【長崎大水害から42年】「災害は忘れたころに絶対やってくる」慰霊祭を通し次世代へ継承を《長崎》

2024年7月23日 19:59
【長崎大水害から42年】「災害は忘れたころに絶対やってくる」慰霊祭を通し次世代へ継承を《長崎》

299人が犠牲となった長崎大水害から、23日で丸42年を迎えました。

当時を直接知る世代が少なくなる中、次世代への継承が急がれています。

普段は穏やかな流れが濁流と化した『あの日』。

土石流は家々を飲み込み、この地域だけで34人の尊い命が奪われました。

川平町・内平地区で行われた慰霊祭には、遺族や住民ら 約20人が参列しました。

(川平地区自治会 松本 幸一会長)
「災害は、忘れたころに絶対やってくる」

1982年7月23日。

長崎のまちを襲った集中豪雨で土砂災害や河川の氾濫が相次ぎ、死者行方不明者は299人に上りました。

災害から42年が経ち課題となるのが…。

(川平地区自治会 松本 幸一会長)
「大水害は、忘れてはいけない記憶。どうやって(教訓を)引き継いでいくかが一番の課題」

(川平地区自治会 尾﨑恒夫さん(84))
「若い子どもたちはこういう行事をしなければ、なかなか水害といっても、どういうものかがわからなくなるのではないか」

大水害に見舞われた地区で、現在も慰霊祭を行っているのは 川平町のみ。

高齢化が進む中、地区の若い力で慰霊祭の運営をサポートし、災害の歴史を後世につなぎます。

(髙松 隆介さん)
「遺族の方も、当然高齢になっているし、自治体の人も高齢。私たちのような近くに住む若い人たちが、まずこういったところに参加することが大事。しっかり災害のことを考えることが大事」