長崎くんち【西濵町・龍船】豪快でスピード感ある船廻し “二胡” とのコラボで優雅さも演出《長崎》
7か町揃い踏みとなる 今年の「長崎くんち」。西濵町は、豪快な船廻しでくんちを盛り上げる「龍船」を奉納します。
くんちの曳き物の中で最大級の大きさ。今年は観客を魅了する新たな演出も。
諏訪の舞台を勇壮に躍動します。
7月下旬。気合いの鉢巻きをしめ、集まった根曳たち。
どこか落ち着かないわけは…
(田本佳史さん)
「でかいな。前回これをよく廻していたなと思う。10年ぶりなので」
数ある曳きものの中でも最大級といわれる「西濵町」の龍船。
その迫力ある姿に、アーケードの通りを行き交う人も足をとめます。
全長約11メートル、高さ約4メートルある「龍船」。
先頭の根曳「龍頭」が浮き上がるほど、豪快でスピード感ある船廻しで観客を魅了します。
トレーニングは、4月に始まりました。
週3日、筋力トレーニングなどに励んできた根曳衆。
務めるのは、20歳から46歳までの21人で、このうち15人が初めての出演です。
(根曳)
「きついです」
半数近くが20代と若返った中で、田本 佳史さんは43歳。2回目のくんちの舞台に臨みます。
(田本 佳史さん)
「どうしても船廻しがしたいと思って、その中でも西濵町の龍船。大きい龍船を廻してみたいと」
さらに 7歳の長男 幸之介さんも、囃子として出演することになりました。
(長男 幸之介さん(7))
「きょうも、うまく練習をできるように頑張る」
念願の親子での出演に、稽古も楽しくて仕方がない様子。
(田本 佳史さん)
「この子が生まれた時は(一緒には)出られないと思ったが、(コロナ順延で)出られることになった。すごくいい機会をいただいた」
4人家族の田本さん。住まいは新上五島町ですが、本番までの約3か月は長崎市に住むことを決めました。
父と息子、2人だけの生活です。
(田本 佳史さん)
「家事とかは、普段からやっていたのでそんな苦ではないが、夏休みはこの子をずっと面倒みなきゃいけないのが大変」