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「周りの人と気持ちを共有することが大切」連休明けに相談が増える “五月病” 注意点は?《長崎》

2024年5月7日 20:52
「周りの人と気持ちを共有することが大切」連休明けに相談が増える “五月病” 注意点は?《長崎》

最大10連休となったゴールデンウイークが終わり、長崎市では朝から多くの人が出勤・通学する日常の光景が戻りました。

連休明けに相談が増えるのが「五月病」です。専門家に注意すべきポイントを聞きました。

午前8時頃のJR長崎駅前。多くの人が職場や学校に向かう普段の光景がありました。

(30代)
「家族でキャンプに行った。リフレッシュできたので、きょうからがんばりたい」

(30代)
「子どもが水族館が好きなので、水族館へ行ってきた。ゴールデンウイーク楽しめたので、1週間頑張りたい」

新型コロナウイルスが5類に移行して、初めて迎えた今年の大型連休。県内の観光地やイベント会場は、多くの人でにぎわいました。

(30代)
「自宅でゆっくり過ごした。きょうからお盆休みまで頑張る」

(20代)
「大阪に行った。きょうから仕事で電車で眠かった」

(70代)
「休みが短かったので、長く休んだ人は切り替えが大変では」

連休明けに注意が必要なのが「五月病」です。

長崎大学の保健センターでは、心身の不調を訴える学生らが、例年、この時期から増え始めるといいます。

(長崎大学保健センター 中道聖子センター長)
「しばらく経ってから不調を感じ始めて、相談に来る学生が多いので、5月終わりから6月くらいに相談に来る人が多い」

仕事や学校に行くのが嫌になる、やる気が起きないなどの精神的な症状や、頭痛や肩こり、腹痛といった身体面の症状も現れる「五月病」。

内科医でもある中道 聖子センター長は、予防のためには、規則正しい生活や十分な睡眠、食生活に気をつけることなどが重要だと話します。

(長崎大学保健センター 中道聖子センター長)
「4月に一生懸命頑張って(環境に)適応しようとして疲れが出ることが多いので、頑張りすぎないこと、周りの人と話をして気持ちを共有することが大切」

また、症状が長引く場合は、医師やカウンセラーなどの専門家に早めに相談してほしいとしています。

(長崎大学保健センター 中道聖子センター長)
「いきなり医療機関に行くのがハードルが高ければ、周りの人に話してみるとか、スクールカウンセラーに話をしに行くとか相談をして、2週間以上(症状が)長引くようであれば、医療機関を受診したほうがいい」