地元食材で ポテトチップス「JAGADA」開発 地域の魅力全国発信へ老舗菓子店の挑戦《長崎》

老舗菓子店が、県産食材で「ポテトチップス」を開発しました。
その魅力を全国へ。挑戦が始まっています。
▼長崎の素材にとことんこだわった商品開発がしたい
こだわりのポテトチップス「JAGADA」。まろやかで味わい深い塩がかかった、厚切りのチップスです。
開発したのは、創業92年。さまざまな和洋菓子を製造販売している雲仙市小浜町の小浜食糧。
(小浜食糧 金澤 友己さん)
「きっかけは、これまで商品開発の中でいろんな生産者とお会いする機会が多く、長崎の事業者として、長崎の素材にとことんこだわった商品開発がしたいことが大きなきっかけ」
常務取締役の金澤 友己さん35歳がプロデューサーとなり、新たなお菓子のブランド「SOTOKA」を立ち上げました。
長崎の素材本来のおいしさをいかしたい。
「素材」と「加工」から名付けたブランドの第一弾が、ポテトチップスです。
素材を生み出す生産者の思いも大切にしています。
(小浜食糧 金澤 友己さん)
「生産者の方々のこだわりがお菓子に活かされるようにというところは、一番意識をして進めていった」
使うジャガイモは、南島原産の「ニシユタカ」。
生産者の1人飯田弘巳さんは、ニシユタカを熟成させています。
約2℃の低温で、2か月ほど貯蔵した後、出荷します。
▼「熟成じゃがいも」をポテトチップスに
(生産者 飯田弘巳さん)
「低温で貯蔵することによって “でんぷん”が糖化して甘みが増す温度や期間が、それくらいでちょうどいい」
うま味も甘みも増した「熟成じゃがいも」。
金澤さんはその魅力を感じ、2年前に「ポテトチップスをつくりたい」と飯田さんに相談。
商品化に向けて、一緒に試行錯誤を重ねました。
(小浜食糧 金澤 友己さん)
「甘みが強い。ほかのジャガイモを試作で使った時よりも明らかに違う点。フライの方法だったり、熟成期間を変更したり、試作を繰り返して」
(生産者 飯田弘巳さん)
「生産者としてみたら、地元の食材をいかにいかしてくれるか、試行錯誤しながら商品化されてというのは、本当に感謝のひとこと」