【医療ヘリ事故】国が調査官派遣し原因調査へ 対馬から患者搬送中に不時着水し医師ら3人死亡《長崎》
6日に壱岐市の沖合で、医療搬送用のヘリコプターが不時着水し、乗っていた患者ら3人が死亡しました。
国は7日、調査官を派遣し、事故原因の調査を始める予定です。
第7管区海上保安本部によりますと、6日午後2時50分頃「対馬東方沖でヘリが消息不明」との通報があり、約2時間後、巡視船が壱岐市の沖合で転覆した状態のヘリを発見しました。
ヘリは民間の医療搬送用で、対馬空港から福岡市の福岡和白病院に向かっていました。
乗っていた6人全員が救助されましたが、患者とその家族、医師あわせて3人の死亡が確認されました。
事故を受けて、福岡和白病院が6日夜、会見を開きました。
(福岡和白病院 富永 隆治院長)
「救急医療にはかけがえのないものだと判断して運航を開始したというのが、本当のところで、そういった意味では今回の事故は本当に悲痛の極み」
救助された66歳の機長と67歳の整備士、28歳の看護師は意識はあるということです。
ヘリを運航していた「エス・ジー・シー佐賀航空」では、去年7月にも福岡県でヘリが墜落し、2人が死亡する事故が起きています。
国の運輸安全委員会は7日午後、航空事故調査官を派遣するということです。