「能登への関心を持ち続けること」長崎の記者が見た被災地の「今」と被災地支援の形とは?《長崎》
(佐藤肖嗣 アナ)
最大震度7を観測した能登半島地震は、発生から1か月あまりが経ちました。
ここからは、現地で取材にあたった見田記者に報告してもらいます。
▼スタジオで被災地の取材報告
見田さん、現在の被災地の様子というのはいかがでしたか。
(見田真一 記者)
私たちは日本テレビ系列のNNN取材団の一員として先週、取材に入りました。
(見田記者)
発生から1か月のタイミングだったんですけども、道路や水道といったインフラの復旧はまだ程遠い印象で、被災された方が「発生から1か月経ってもまだ、きのうのことのようだった」と話していたのが印象的でした。
(佐藤アナ)
では、改めて被災地の状況を確認します。
▼約1万4000人が避難所での生活 未だ断水続く地域も
(桒畑笑莉奈 アナ)
能登半島地震では志賀町と輪島市で震度7。七尾市、珠洲市、穴水町、能登町で震度6強を観測しました。
この地震によって、災害関連死を含む240人が亡くなり、今も11人が安否不明となっています。
また、5日時点で、約1万4000人が避難所での生活を余儀なくされています。
そして、インフラの被害も深刻です。
土砂崩れや陥没により、県が管理する道路は、26路線60か所で通行止めが続いているほか、水道の復旧も遅れていて、7つの市と町のあわせて約3万8000戸で断水が続いている状況です。
(佐藤アナ)
見田さんは今回、主にどの地域で取材活動にあたったんですか?
(見田記者)
私たちは金沢市を拠点に、特に被害の大きかった輪島市や珠洲市を取材しました。
▼先が見えない「復旧の見通し」
普段は、金沢市から車で2時間から2時間半あれば到着するんですけども、損壊した道路の復旧がすすんでおらず、車の渋滞も重なって、今でも4時間から5時間ほどかかりました。
そのため支援に赴く災害ボランティアも、現地で活動できる時間が限られているようです。