人事院総裁賞 新紙幣をデザインした国立印刷局のグループなどが受賞
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国民からの信頼を高めた国家公務員を表彰する「人事院総裁賞」の授与式が行われ、新紙幣をデザインした国立印刷局のグループなどが受賞しました。
2024年度の「人事院総裁賞」を受賞した国立印刷局の工芸部門は、去年7月に発行された新しい紙幣のデザインを担当しました。
およそ150年受け継がれてきた紙幣製造の伝統技術に最新のデジタル技術を融合し、高い偽造防止効果を持つ新紙幣を作り上げたことが、「日本の通貨に対する信頼性確保に大きく貢献した」と評価されました。
国立印刷局 大津俊哉理事長
「(紙幣をデザインする)工芸官は、お札のデザインの変更という20年に1回ぐらいの(機会)を目指して、日夜修練をしている。普段からの工芸官の苦労を見て頂いて、結果としてのお札という成果や努力を評価いただいたことは、本当にありがたい」
国立印刷局 銀行券部落合均参事
「(新紙幣発行から7か月経ち)『ユニバーサルデザインいいよね』というお言葉を頂いているのが現状で、(新紙幣が)浸透しつつあるのかなと思っている」
「人事院総裁賞」にはこのほか、福島第一原発の処理水の海洋放出に伴い、海外からの輸入停止措置の影響を受けた水産業について、SNSなどを使った広報活動で国内消費を盛り上げた農林水産省の「#食べるぜニッポンプロジェクトチーム」、トキの野生復帰を実現した環境省の佐渡自然保護官事務所、全国各地で人命救助活動に携わる海上保安庁の警備救難課・徳永悠希さんの1個人・3グループが選ばれました。