「働きながら旅したい人」と「人手不足で困る地域の宿泊施設」をつなぐ “おてつたび” に密着《長崎》

ホテルや旅館の業務を手伝いながら、各地を旅するマッチングサービス「おてつたび」をご存じでしょうか。
この仕組みを使って、関西から訪れている女性に密着しました。
(ホテル側)
「きょうからおてつたびさんで、手伝っていただきます。よろしくお願いします」
長崎市立山の「ホテル長崎」。
ゴールデンウィーク中の5月3日、初めて「おたつたび」さんがやってきました。
(楫田ふみかさん)
「よろしくお願いします」
兵庫県明石市の 楫田ふみかさん 54歳。
2週間、長崎で “おてつだい” と “旅” を楽しみます。
(楫田ふみかさん)
「第2の人生のスタートをおてつたびで。ただ自分で旅行するのもいいけど、仕事しながらってまたちょっと違う見られない面も見れるかなと思ってチャレンジした。いろんなことを知りたいし元気をもらいたい」
おてつたびは「働きながら旅をしたい人」と「人手不足で困っている地域の宿泊施設」をつなぐ、人材マッチングサービスです。
旅行者は短期アルバイトのおてつだいで報酬と宿泊場所の提供を受け、旅費の削減ができます。
一方、事業者は人手を確保しながら地域の魅力を伝えることができます。
全国で5万4000人以上の旅行者と、約1300の事業者が登録。
ホテル長崎は、忙しくなるゴールデンウィークに合わせ、初めておてつたびを導入しました。
(ホテル長崎 野田博之総支配人)
「働いてもらうが、ある意味 “お客様” でもあるので、楽しんで、長崎良かったよ、ホテル長崎よかったよという印象で帰ってもらいたい」
ホテル長崎で2週間働く楫田さんは、豪華メニューなど毎日3食付き。
宿泊客と同じホテルの部屋に泊まります。
初日はメーンの仕事となる配膳から。
(ホテル従業員)
「次はコンロ。大棚札の場所ぐらいに置く」
教わりながらテーブルに食器や鍋をセットするなど、細かい位置や角度などをしっかりと覚えていきます。