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行方不明者の捜索や犯罪の捜査で活躍 2年に1度の民間の警察犬「嘱託警察犬」の審査会【長崎】

2023年11月22日 20:07
行方不明者の捜索や犯罪の捜査で活躍 2年に1度の民間の警察犬「嘱託警察犬」の審査会【長崎】

警察からの要請を受けて出動する民間の警察犬「嘱託警察犬」の審査会が22日、長崎市で行われました。

愛犬と共に、10人の飼い主が挑戦です。

行方不明者の捜索や犯罪の捜査にあたる「警察犬」。

警察ではなく、民間に飼育されている警察犬は「嘱託警察犬」と呼ばれています。

県内では2年に1度、審査会が行われていて、22日は一般の人が飼育しているシェパードやゴールデンレトリバーなど13頭が挑戦しました。

犯人の遺留物を見つけることを想定した審査では、事前に嗅いだ布のにおいをもとに周辺を探し、発見すると「伏せ」などの体勢で知らせていました。

(参加者 栗﨑栄さん)
「難しかった。自分の好きなことが世の中の役に立つことがあれば一番いい」

佐世保市の看護師、牟田 真由美さんはシェパードのドロシーちゃん、4歳と参加。

2度目の合格を目指しての挑戦です。

少しコースを間違える場面もありましたが…見事、遺留物を発見しました。

(牟田真由美さん)
「(まっすぐ)行って屈折して最終物品を見つけないといけないが、ショートカットして見つけてしまった。犬とこういうことを(捜査に協力)することが楽しいとかを分かってもらえれば」

県警によりますと、2023年は10月末までに61件の出動があり、ほとんどが高齢の行方不明者の捜索だということです。

(県警本部鑑識課 𠮷村徹課長)
「人間にはできないものを警察犬は持っている。例えば行方不明者であれば、一刻も早く探す。積極的に頑張ってもらいたい」

合格した犬は2024年4月から2年間、嘱託警察犬として活動します。

県内では現在8頭が登録されていて、2023年5月には捜索願が出されていた高齢者を見つけたケースもあったそうです。