「他の子まで気遣える選手」五輪史上初の男子柔道81キロ級2連覇 永瀬選手の恩師が喜び《長崎》
◇パリオリンピック2024 柔道男子81キロ級 決勝
史上初のオリンピックでの男子柔道81キロ級連覇を果たした長崎市出身の永瀬貴規選手(30)。母校の長崎日大高校(長崎県諫早市)では後輩や恩師らがパブリックビューイングで初戦から声援を送りました。
永瀬選手の高校時代の恩師で、柔道部の松本太一監督は「1人の柔道ファン・永瀬ファンとして楽しませてもらった」と振り返ったうえで、「長崎という西の端っこでも世界に通用することができることを示してもらっている」と“教え子の”快挙をたたえました。
◇報道陣との主なやりとり◇
Qどんな思い?
よかったですね、面白かったです。
Qどんな気持ちで試合を?
自分の教え子抜きにして、1人の柔道ファン・永瀬ファンとして試合を見させてもらって。
非常に眠いながら楽しい時間を過ごせました。
Q教え子の試合 緊張感は?
3回目なので、1回目リオで負けたときは責任を感じましたし、
それを東京・パリで優勝してくれてすごい楽しく見られました。
Q連覇にどんな言葉を?
よかったな~くらいですね
Q連絡はとる?
毎回試合後にはLINEが来るので、来て返すくらいですね。
とりあえず帰ってきて、メダルつまみにお酒一緒に飲もうかなと思います。
Q後輩たちは目を輝かせていた
すごく楽しそうでしたね。永瀬が頑張ることで、長崎という西の端っこでも
世界に通用することができることを示してもらっているので、今の生徒もそうですし
卒業生もそうですけど、みんな一つの誇りとして自分たちも頑張れるということを
分かってもらえれば、体現してくれればいいと思います。
Q永瀬選手どんな教え子?
卒業すればみんな一緒なので、普通の…卒業生の1人です。
Qパリ五輪前に会ったのは?
今年の3月、アンタルヤの1週間前に国際大会3位でちょうどきょう対戦した
(マティアス)カス選手に負けて、その試合の話とか。
次の試合に向けての話とかしたくらいですかね。
Q「世界一を目指さないともったいない」という監督の言葉から五輪連覇へ
あの時感じたことが現実… 東京五輪でも優勝したので、
またさらに強くなってくれて本当に感謝というか、ありがたい思いでいっぱいです。
Q涙目では?
眠いだけです。東京の時は泣けましたけど、今回はめっちゃ強かったじゃないですか、
だから見ていて面白かったです。永瀬の試合だけじゃなくて、
他の試合も面白かったですし。
レベルの高い中で優勝したのはすごいなっていう感じですかね。
Q柔道家として強いところは?
スタイル自体は昔に戻ったというか、だんだん落ち着いてくるんですけど。
昔のように手も足も技出しも速くなったし、どん欲に試合が出来ていたので
いい練習が積めているんだろうなと思いました。
Q「まだまだ続けていくので」という永瀬選手の言葉は?
まだまだ試合終わって優勝して自分のことだけじゃなくて、
他の子たちのことまで気遣えるという、そういう選手なので。
なかなか大人だな、と思って聞いていました。