【パリパラ】6日カヌー競技「子どもたちにも夢を与えたい」長崎市出身宮嶋選手が意気込み語る《長崎》
エブリィスポーツはパリパラリンピックで、日本時間の6日からカヌー競技に出場する長崎市出身の女性を紹介します。
「子どもたちにも夢を与えたい」
遅咲きのアスリートが世界で躍動します。
先月28日に開幕したパリパラリンピック。
世界185か国、約4400人のアスリートたちが熱戦を繰り広げています。
日の丸を背負う選手の中には長崎市出身の選手も。
(パラカヌー日本代表 宮嶋 志帆選手)
「ほっとした気持ちと信じられないなという気持ちになって、ちょっと1回顔をつねりました。まだ実感はないがパリに着いたら、その時に沸くかな」
カヌー競技に出場する長崎市出身の宮嶋 志帆選手 32歳。
今年5月にハンガリーで行われた世界選手権で日本チームが好成績を収め、パリ大会への出場枠を獲得。
準決勝進出を果たした宮嶋選手は、日本代表に選出され、初のパラリンピック出場を手にしました。
宮嶋選手は上位進出を目指し、カヤックシングル200メートルなど2種目に出場します。
(パラカヌー日本代表 宮嶋 志帆選手)
「もともと水泳していて水に対して恐怖心があまりなくてカヌーは凄く落ちやすい競技だが、落ちることに抵抗がなく、落ちても自分で水中で何とかできる」
先天的に左足の長さが右足の半分以下だった宮嶋選手は、3歳から水泳を始めました。
小学3年生のとき、シドニー大会を見て “パラリンピックの舞台” を夢見るようになったそうです。
しかし水泳では、なかなかタイムが縮まらず、24歳の時にローイングに挑戦します。
ところが…。
(パラカヌー日本代表 宮嶋 志帆選手)
「3年、4年ローイングして、足を痛めて競技続けるのが難しいとなって。自分に何が適しているのか調べてみた時に、パラカヌーが出てきて転向した」
パラカヌーとの出会いが、宮嶋選手の未来を切り開きます。
身長は148センチと小柄ながら、水泳で培った体幹と体力が礎となり、2021年の世界選手権、去年5月のワールドカップと世界の舞台で上位の成績を収めました。
(パラカヌー日本代表 宮嶋 志帆選手)
「肺活量や体力があるので、あまり最後まで疲れないで漕ぎきることができる。(水泳の経験が)カヌーでもバランスをうまく取って進むことができるところにつながった」
逆境を乗り越え、32歳でようやくたどり着いた「夢の舞台」。
パリ大会では世界の強豪に果敢に挑む姿を見てほしいと話します。
(パラカヌー日本代表 宮嶋 志帆選手)
「体が小さくてびっくりされるところもあるが、それでも世界の選手と渡り合えるように頑張っているところを感じてもらいたい」
パラリンピックのカヌー競技は、6日から始まります。
宮嶋選手は、日本時間の6日午後6時35分からの予選に挑むということです。