「21世紀枠」春のセンバツに壱岐高校出場決定 島民は歓喜 仲間で「島から甲子園目指す」約束《長崎》
県勢 初の快挙!人口2万4000人の島に、吉報が届きました。
3月に開幕する春の選抜高校野球大会の選考委員会が24日に開かれ、県立壱岐高校が「21世紀枠」で選出され出場が決まりました。
(日本高校野球連盟 寶 馨 会長)
「選ばれた2校は、まず 九州地区の壱岐高校」
喜びを爆発させる野球部員。壱岐高校の甲子園出場は春夏通じて初めてです。
県勢が “21世紀枠” で、センバツに出場するのも初めてです。
(壱岐高校 浦上 脩吾主将(2年))
「自分たちがここまで来られたのも、地域の方々や保護者の支えがあって、ここまで来られているので、感謝の気持ちを持って甲子園で思い切って試合をしたい」
『壱岐から甲子園へ!』
24日午前、吉報を待つ人口約2万4000人の島では、各地に横断幕が掲げられていました。
(島民)
「一生懸命に応援している、島をあげて。島の高校でも、最終的には甲子園を目指して、みんな頑張っている。夢は頑張ればかなう」
(島民)
「神社から階段で上の公園まで走るのをよく見ているので、ぜひ(甲子園に)行ってもらいたい」
(島民)
「ぜひ頑張って夢がかなったら。どうかお願いしますという気持ち」
かつて、野球部を指導していた人も…。
(壱岐高校野球部 元監督 新原 昭夫さん(79))
「島の名前が全国的になれば。まずもう当選でしょう」
困難な練習環境を克服するなどした、特色ある学校に出場の機会が与えられる春のセンバツ「21世紀枠」。
壱岐高校は去年、秋の県大会で準優勝し、初めて出場した九州大会でもベスト8入り。
今回、全国の21世紀枠の候補9校の一つに選ばれました。
2年生12人、1年生9人の部員21人全員が地元出身。
中学時代から有望とされてきた仲間で、“島から甲子園を目指そう” と約束を交わしていたそうです。
そして24日、島に届いた吉報。
(日本高校野球連盟 寶 馨 会長)
「九州大会への進出自体が長崎県の離島勢としては快挙であり『100年に1度の奇跡』として、島民の感動を呼んでいる」
体育館に集まった野球部員や保護者らも、初めてとなる夢の舞台での活躍に期待をふくらませました。
(壱岐高校 浦上 脩吾主将(2年))
「自分たちの思い切ったプレーで島の人を勇気づけたい。まず、1勝を目標に、そして壱岐のみんなで校歌を歌いたいというのが1番の目標」
(壱岐高校 坂本 徹 監督)
「離島でもやれるんだぞというところを、少しでも全国の皆さんに伝えたい」
離島の学校からの出場は 2016年の兵庫・小豆島高校以来、9年ぶりとなります。
春の選抜高校野球大会は、組み合わせ抽選会が3月7日に行われ、3月18日に兵庫県の阪神甲子園球場で開幕。
壱岐ナインが初舞台に挑みます。