健康長寿日本一へ! 減塩と野菜接種を考慮した新たな弁当を販売 メインの食材は真っ赤なトマト 島根県
健康長寿日本一を目指す島根県で新たな一手です。減塩と野菜接種を考慮した新たな弁当の販売が2月13日から始まりました。
2月13日正午、働く人にとって待ちに待ったお昼ご飯の時間。島根県松江市にある会社では、配達されたばかりの弁当でランチタイムです。
弁当を食べた人
「おいしいです。こればっちりです」
この弁当を作っているのは、惣菜や駅弁などで知られる松江市の「一文字家」。2月13日から販売が始まったその名も「愛情たっぷりトマ手箱」。真っ赤なトマトをメインに、大山鶏を使ったハムや旬な野菜など14品目が入っています。この弁当は、島根県と松江保健所、一文字家がタッグを組んで開発しました。
実は、島根県は2020年から健康寿命日本一を目指して活動を行っています。というのも、島根県の男性の健康寿命は、72.59歳で全国29位(厚生労働省2019年度調べ)。また、島根県の死因は、生活習慣病といわれるがんや脳卒中の割合が高いため、食生活の改善に向けて「減塩」や「野菜を多く摂ること」が重要とされいます。
そこで県では、減塩に配慮した弁当の販売などを行っていて、今回は、その第4弾。おかずのメインとなる「トマト」は、松江農林高校の生徒がしじみの殻を土に混ぜて育てた「しじみ産トマト」を使用。生徒のアイデアで甘酸っぱいゼリーにして、1日に摂りたい野菜の3分の1となる167グラムが使われています。また、塩分は、1食あたりの目標値である2.6グラムを下回る2.0グラム以下。「減塩」にもこだわっています。
一文字家 景山直観 社長
「少し物足りないかなということになるわけなんですけど、この感覚ですね。自分の満足度とこのお弁当との(感覚の)差が皆さまの(食生活の)バロメーターにしていただければ」
2月13日は、早速弁当の注文が入り、松江市の会社でも4人が堪能しました。
弁当を食べた人
「トマトを食べた瞬間、トマトジュースみたいな感じで、初めて食べた感じです」
「年齢的にも減塩ですとかそっちのほうにしないといけないですけど。そういう意味ではとってもいいと思います」
「気にはするんですけど、そこまでなかなか実行に移せないので。我々中年世代にはありがたいです」
健康長寿日本一を目指して開発された「愛情たっぷりトマ手箱」。食生活改善のきっかけになることが期待されます。