鳥取県議会 鳥取市選挙区補欠選挙 共産党が候補者の擁立断念 党員は「自主投票」へ 「条件・環境が整わず、見送りを判断せざるを得なかった」
日本共産党鳥取県委員会は3月12日、鳥取県議選補欠選挙(鳥取市選挙区・24日投開票)について、候補者の擁立を見送ると発表しました。党候補の擁立に向け、調整を進めていましたが、15日の告示日が迫る中、準備が間に合わないとして見送りを決めました。
今年2月までに、鳥取県議会・鳥取市選挙区の欠員が2となったことで、補欠選挙(3月15日告示、24日投開票)が実施されます。これを受け、共産党も独自候補の擁立を目指していましたが、党内の調整が難航し、苦しい判断を迫られたようです。
共産党鳥取県委員会
岩永尚之 委員長
「ぎりぎりまで擁立に向けて努力を重ねてきたが、条件・環境が整わず、見送りを判断せざるを得なかった」
この補欠選挙には、無所属で立憲民主党などの推薦を受ける連合鳥取の職員・吉田正氏(65)、日本維新の会公認で元鳥取市議の玉木裕一氏(46)、無所属で自民党の推薦を受けるITエンジニア・猟師の山本暁子氏(42)の新人3人がすでに立候補を表明しています。
共産党は今回の補選で、特定の候補を支援する考えはないものの、党員に対しては「自主投票」を呼び掛ける方針です。
共産党鳥取県委員会
岩永尚之 委員長
「われわれとしては、あくまで党員の皆さん、それぞれの判断で投票してもらう」
補選は15日の告示日を前に、新人3人が2つの議席を争う、厳しい選挙戦となる構図が固まりつつあります。共産党の候補者擁立の見送りで「自主投票」となった票がどの陣営に流れるのでしょうか。勝敗に少なからず影響を与えそうです。