江戸時代から伝わる伝統行事「流しびな」 春の陽気の中、県内外から約2000人が訪れる 鳥取県鳥取市用瀬町
春の陽気の中それぞれの願いを込めます。4月11日は旧暦の3月3日。この日に合わせて鳥取市用瀬町では、伝統行事の「流しびな」が開催されました。
鳥取市用瀬町を流れる千代川。河川敷を訪れた着物姿の子どもたちが行うのは、江戸時代から伝わる伝統行事「流しびな」です。ひな祭りのもととなった行事とも言われていて、毎年旧暦の3月3日に開催。男女一対の紙の雛人形を桟俵にのせ川に流し、1年間の無病息災を祈ります。
4月10日の肌寒さから一転、4月11日の山陰地方は、各地で気温が上がり4月下旬から5月中旬並みのぽかぽか陽気に。鳥取市湖山や倉吉では22℃を超え、2024年最高を記録しました。
そうした中、4月11日は県内外から約2000人が訪れ町の伝統行事を楽しんでいました。
参加者
「雨が降っていたら寒くて来られなかったので、天気が良くてよかったです。元気にこれから育ってくれたらいいなと、親の視点で流すことができてよかった」
参加者
「コロナ禍ではできなかったので、たくさんの人でにぎわってよかったです。元気に育ってくれますようにという願いで」
2024年も大勢の人が願いを込めた流しびな。気象台によりますと、4月12日も天気は安定し、多くの地点で最高気温が20℃を超える見込みです。