【読み解く】4月から鳥取県で子どもの医療費が無料に 子どもが安心して暮らせる社会に向けて 山陰両県の取り組みは? 鳥取県・島根県
気になる話題を取り上げる「読み解く」のコーナーです。今回のテーマは「子どもの医療費」。鳥取県では、4月1日から18歳以下の医療費が無料になります。
神岡遼アナウンサー
「私も子どもがいますが、これはうれしいですね。今は500円ほど払っています」
小林沙貴アナウンサー
「そうですよね、変更前の自己負担の金額がこちらです」
通院が 530円/日
入院が 1200円/日
鳥取県全体でこれが無料になります。
神岡アナウンサー
「病気の時も安心ですし歯科、歯医者が無料なら、定期健診なども受診しやすくなりそうですね」
小林アナウンサー
「そうですね。これにかかる費用は県と市町村で半分ずつ負担することになっていて、それぞれ3億4000万円ずつかかる見込みです」
小林アナウンサー
「また、島根県の状況ですが市町村によってばらつきがあります」
高校生以下が無料のところが、
奥出雲町・飯南町・川本町津和野町・吉賀町西ノ島町・海士町・知夫村
19市町村のうちほぼ半数の8か所。
その他、中学生以下、小学生以下などさまざまです。
詳しくは、お住まいの市町村に確認してみてください。
このように、子どもの医療費の助成は市町村主導で行っているところが多いんですが、鳥取では県全体で取り組むということで、3月21日はその最終調整のため会議が行われました。3月21日は鳥取県の担当者と、県教育委員会、医師会、歯科医師会、薬剤師会がオンラインで会議を行いました。
子育て世帯の負担軽減のため始まる、医療費の無償化。
会議では、
・学校でのけがなど、ほかの助成制度がある場合はそちらを活用すること
・救急外来のひっ迫を避けるため、適正な受診を呼びかけること
などが確認されました。
鳥取県子ども家庭部 中西朱実 部長
「より鳥取が子育てしやすい所になるのかなと思っております。コンビニ受診に繋がらないよう、#8000も一年中(子ども医療でんわ相談)実施するようになりましたし、かかりつけのお医者さんにかかっていただくということに気を付けていただけたらと思います」
◇ ◇
神岡アナウンサー
「『コンビニ受診』という言葉もありましたが、24時間営業のコンビニに行くかのように軽い症状でも気軽に救急外来を利用する。こうしたことは、避けなければいけませんよね」
小林アナウンサー
「そうですね。鳥取県は、県民へ
・地域の医療を守るために適正な受診を。
・子ども医療でんわ相談(♯8000)も活用して。
と呼びかけています」
神岡アナウンサー
「電話相談できる窓口があるんですね!確かに夜中に急に子どもが熱を出して、どうしていいか分からない時がありました」
小林アナウンサー
「急な病気やけがをして救急車を呼ぶか、医療機関を受診すべきか迷ったときに、医師・看護師に相談できる番号です。応急手当の方法などのアドバイスも受けられます。番号は鳥取・島根ともに同じ#8000。それぞれお住まいの地域の窓口に転送されます。受付時間は病院が開いていない時間がメインです」
島根県
・平日夜7:00~翌朝9:00 土日祝 24時間
鳥取県
・平日夜7:00~翌朝8:00 土日祝 24時間
※鳥取県では、4月から毎日24時間対応予定
神岡アナウンサー
「こういう制度も活用しつつ、子どもが安心して暮らせる社会に向けての新たな一歩になればと思います」
ここまで「読み解く」のコーナーでした。