松江市長が事業者との5度目の交渉も決裂… 松江城の天守閣より高いマンションの建設問題 「計画の変更には一切応じられないとのことでした」 市長もマンションの高さの引き下げは難しいと認識 島根県松江市
松江城の近くに天守閣より高いマンションが建設されている問題で、島根県松江市の上定市長は10月4日に事業者と5度目の交渉を行ったことを明らかにしました。
10月4日、報道陣の取材に応じた松江市の上定昭仁市長。
松江市 上定昭仁 市長
「計画の変更には一切応じられないとのことでした」
事業者との交渉の結果、高さの引き下げは難しいとの認識を示しました。
現在、松江城の近くでは天守閣より高いマンションが建設されていて、「景観を損ねる」と一部の住民団体が建設に反対しています。建設については松江市景観審議会で承認されていますが、上定市長は今年3月から事業者にマンションの高さを下げるよう交渉していました。
10月3日、大阪市内で事業者である京阪電鉄不動産と5度目の交渉をした上定市長。
松江市 上定昭仁 市長
「交渉の可能性があると判断して行きました。ただ結果としては望みを見いだせなかった。今後、新たに交渉して活路が見いだせるということは難しいと感じています」
松江市は市議会の9月定例会で、一定の基準を超える建築には市と事前に協議するよう条例改正を行っていて、今後は松江城周辺の高層建築に歯止めをかけたいとしています。