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発掘調査で見つかった石の棺の中から人の骨が相次いで見つかる 鳥取県を代表する遺跡・長瀬高浜遺跡から古墳7基と4つの石の棺

2024年10月3日 17:10
発掘調査で見つかった石の棺の中から人の骨が相次いで見つかる 鳥取県を代表する遺跡・長瀬高浜遺跡から古墳7基と4つの石の棺

鳥取県湯梨浜町にある古墳時代の遺跡・長瀬高浜遺跡。現在、行われている発掘調査で石の棺の中から人の骨が相次いで見つかっています。

鳥取県湯梨浜町の長瀬高浜遺跡は道路の改修工事に伴い、2022年度から今年度にかけて約25年ぶりとなる遺跡の発掘調査が進められています。

この遺跡ではこれまでに古墳時代の集落の跡や土器などが発見され、いまでは鳥取県を代表する遺跡となっています。今年度の調査では、古墳7基と4つの石の棺が見つかっています。そして、9月20日に石の棺の蓋を取り外す作業が公開されました。

棺の中は砂で埋まっていましたが、後日砂を取り除くと、棺には頭の骨のような物を確認することができました。また別の棺の中からは―。

鳥取県教育文化財団 調査室 君嶋俊行 室長
「頭蓋骨の一番上の部分ですね。あと若干、歯の部分。おそらく足の骨だと思いますけども残存しております」

別の棺からも、人の頭や歯とみられる骨が見つかりました。今回見つかった、石棺などは5世紀後半から6世紀前半のものだとみられていて、今後、周辺をさらに深く掘り進め、村の跡などを探すということです。

鳥取県教育文化財団 調査室 君嶋俊行 室長
「令和の発掘調査でこのように古墳ですとか、大きな成果がこの後も期待されますので、しっかりとした調査を行ってですね、その成果を地域の皆さんに知っていただいて、地元の誇るべき文化遺産として誇りに思っていただけるように、しっかりと情報発信を行っていきたいと思っております」

10月5日には、発掘現場で調査報告会が開かれる予定で、一般参加も可能だということです。

最終更新日:2024年10月3日 18:45