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認知症見守りシールで行方不明の早期発見を 鳥取県米子市

2024年3月1日 18:07
認知症見守りシールで行方不明の早期発見を 鳥取県米子市

認知症などで行方不明になることを事前に防ぎます。鳥取県米子市は、行方不明になる可能性がある人を対象に、早期発見に役立つ「認知症見守りシール」の交付を始めました。

3月1日から米子市が無償で交付を始めた「認知症見守りシール」。アイロンで衣服や鞄などに貼り付けられるラベル20枚と夜間に光るシール10枚が1セットになっています。

認知症見守りシールには、二次元コードが記載されていて、これをスマートフォンで読み取れば、伝言板ページへ飛び、発見場所や個人の特徴などを家族に伝えることができます。この見守りシールは、米子市の長寿社会課で無償で交付。対象は、65歳以上の高齢者で認知症などで行方不明になる可能性がある人となっています。

米子市では、2023年8月、認知症を患っている荒川泰子さん(60)が家を出たきり行方が分からなくなるなど、行方不明者が後を絶ちません。

米子市長寿社会課 長門航志 さん
「是非、市民の方々にもこの制度を知っていただいて、読み取りなどにご協力いただければと思います」

また、米子市では、2月から行方不明になる可能性がある人の安全確保や家族の負担軽減を目的にGPS機器の購入やレンタル費用として助成金の申請受け付けも始めています。

米子市長寿社会課 長門航志 さん
「認知症で行方不明になられた方は全国的にも増加傾向でありますが、(行方不明者が)一人でも無くなって、こういう制度が一つの力になれればいいと思います」

いまや65歳以上の5人に1人が発症するという「認知症」。米子市が始めた新たな取り組みに期待がかかります。