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大規模建築物を建てる際の「事前協議制度」の導入を提案 ”松江らしい”景観づくり 専門家らによる景観基準などを見直す会議 島根県松江市

2024年5月22日 17:54
大規模建築物を建てる際の「事前協議制度」の導入を提案 ”松江らしい”景観づくり 専門家らによる景観基準などを見直す会議 島根県松江市

5月22日、島根県松江市でまちの景観基準などを見直す会議が開かれ、大規模建築物を建てる際には専門委員会で「事前協議」を行う制度が提案されました。

会議には建築士や都市計画などに詳しい専門家らが出席。松江城周辺や宍道湖沿いでの“松江らしい”景観づくりについて話し合いました。

現在、松江市殿町で工事が進められている19階建て、高さ57メートルの高層マンション。住民の中からは「天守閣の眺めを遮るのでは」との声も上がっています。

こうした問題を受け、22日の会議では、今後、対象エリア内で高さ13メートルを超える大規模建築をする場合は、着工の150日前までに申請してもらうこと。さらに新たに設ける専門委員会で検討したうえで、許可を出す「事前協議制度」を導入することが提案されました。

島根県松江市まちづくり部 石本彰 部長
「事前協議制度の導入について、可否についても、いろいろ議論いただいた中で、我々の責務としては、松江城周辺のより良い環境を後世に伝えることができる形でしっかり制度を作っていきたい」

松江市は今後も専門家らと協議を重ね、内容が決まり次第、再来年にも「事前協議制度」を運用したいとしています。