出雲空港でバイオディーゼル燃料で動く作業車両へ切り替え 地産地消循環型エネルギーの利用実現につなぐ 中国地方では初
出雲空港で、家庭から出た天ぷら油などから作ったバイオディーゼル燃料で動く作業車両の運用がはじまりました。
乗客が空港に預けた手荷物などを運ぶ「トーイングトラクター」。出雲空港ではこのトーイングトラクター3台の燃料が食用油から作られたバイオディーゼル燃料へ切り替えられました。日本航空は、就航する全国の空港で二酸化炭素削減を目的としてバイオ燃料への切り替えに取り組んでいますが、中国地方では初となります。
使われるバイオ燃料は、島根県内の家庭から出る使用済みの天ぷら油などを回収し、島根県邑南町の企業が製造・供給を行います。地元から回収された食用油を原料にした「濃度100パーセント」のものです。そして軽油と比べて1リットルあたり2.62キロの二酸化炭素が削減されるということです。
日本航空山陰支店 伊藤宏樹 支店長
「まさに“地産地消循環型エネルギー”の利用実現につなげることができました。地域社会の方々と連携して地域課題の解決につなげていければという風に考えています」
今後は出雲空港に5台あるすべてのトーイングトラクターをバイオ燃料に切り替える予定です。