再稼働目前 島根原発2号機の安全対策設備を公開 64項目の安全対策を新たに実施 島根県松江市
12月7日に再稼働が予定されている島根原発2号機の安全対策設備が、12月2日に報道陣に公開されました。
増設された防波壁は、これまで壁の高さは11mでしたが、津波対策として15mにかさ上げされました。これで最大11.9mの津波に対応することができるといいます。
冷却機能が失われた場合に原子炉に水を送るためのポンプは、福島第一原発の被害を受けて新たに設置されました。また、福島第一原発では地震と津波の複合災害で多くの安全設備が機能しなかったことから、発電機を積んだ高圧電源車が14台配備されたほか、貯水槽からの水を直接原子炉建屋に送る接続口を設置するなど、停電時にも対応できるようになっています。
中国電力島根原子力発電所 岩崎晃 所長
「設備としては、もうこれ以上なかなかできないのではないかというぐらいまで、随分と設備は用意してまいりました。やはりそれをわれわれ職員、社員が使いこなしていくというのが、大切だと考えております」
一方で、約13年ぶりの再稼働となる島根原発2号機。職員の経験不足についてはー。
中国電力島根原子力発電所 岩崎晃 所長
「(職員の)6割が運転を経験していないという状態にあります。当直長を経験していたOBないしは、発電部長を経験していたOB、これらの人にも再稼働の前段階から現場に来ていただいて、いろいろな昔の経験を伝えていただいておりますし、(原子炉の)起動をサポート、支援していくということで交代勤務の中にも入っていただこうと準備を進めています」
島根原発では今後、原子炉周辺の機器の調整や、冷却周りの配管などを最終確認し7日の再稼働に備えるということです。