新型コロナの感染者が全国的に再び急増… 感染力の高い新たな変異株「KP.3」が猛威を奮う 夏休み期間の本格的な感染拡大を懸念 鳥取県・島根県
新型コロナの感染者が全国的に再び急増しています。これまでとは違う新たな変異株が登場し第11波に入ったとも言われる現在の感染状況を取材しました。
去年5月、新型コロナの位置づけが5類に移行し感染対策が緩和されました。あれから1年がたった今年5月以降、全国の定点医療機関あたりの新型コロナの患者数が徐々に増加。9週連続で前の週を上回る事態になっています。
山陰両県でも感染者の数は増えていて、7月8日から14日の間に報告された鳥取県の感染者の数は231人で定点医療機関あたりの患者数は東部で7.3人、中部で8人、西部で8.6人となっています。
また、島根県の同じ期間の感染者は252人で浜田市で10.2人、雲南市で7.3人、出雲市で7.1人などとなっています。
なぜこの時期に感染者数が増えているのでしょうか?鳥取県の衛生環境研究所で話を聞きました。
鳥取県衛生環境研究所 福田武史 次長
「いまKP.3という変異株(オミクロン株の仲間)の割合が急にどんどん増えてきています。新しいそういった型がでてくる時というのは感染が増える傾向にあります」
現在、猛威を奮っている新たな変異株「KP.3」。感染力が高く主にのどの痛みや発熱といった症状があるといいます。山陰両県でも「KP.3」の感染が確認されていて感染者の数は、今後さらに増加するとみられています。
さらに、暑さが厳しくなるこの季節には熱中症対策も考えた感染予防が必要になります。
鳥取県衛生環境研究所 福田武史 次長
「状況に応じたマスクの着用をしていただければよろしいかと思います。換気については冷房もかけながらということで少し窓を開けて気温・室温がそれほど上がらないように上手にしていただければと思います」
今後、人の移動が多くなる夏休み期間にかけて本格的な感染拡大が予想されるため、高齢者など重症化のリスクの高い人は特に注意が必要です。