「耐震対策は大丈夫?」 米子市淀江町に建設が計画されている「産業廃棄物最終処分場の建設問題」 周辺住民などに向けた説明会で地盤強化や大雨対策強化など安全対策の追加を報告 鳥取県米子市
鳥取県米子市淀江町に建設が計画されている「産業廃棄物最終処分場」について、計画の一部が変更されることになり1月25日夜、説明会が開かれました。
鳥取県米子市淀江町では、鳥取県などが出資する第三セクター、鳥取県環境管理事業センターが産業廃棄物の最終処分場の建設を計画しています。
1月25日の説明会には、周辺住民や近くで漁業や農業を営む人など32人が出席。環境管理事業センターが、廃棄物処理法に基づく設置許可を早ければ、2月にも県に申請する見通しとなった中での説明会となりました。
この中で、建設予定の埋立地に粘土層の軟弱な部分が見つかり、地盤強化が必要な点や敷地内の大雨対策の強化など、これまで県に提出していた事業計画を変更する安全対策を追加したことが報告されました。
これに対して、参加者からは、「軟弱地盤は危険ではないか。不安である」といった声や「能登半島地震を受け大規模地震を考慮した耐震対策は大丈夫か?」などの指摘が出ていました。
鳥取県環境管理事業センター 岡本康宏 理事長
「計画の変更ということで、一つは安全対策を強化したというところを十分に説明していきたい。強化された部分で心配や不安をぬぐえるような状況にしていきたい」
実に15年の歳月が経過している鳥取県米子市淀江町の「産業廃棄物最終処分場建設問題」。
環境管理事業センターは、今後も住民説明会を行うとしていますが、今回の地盤強化などの安全対策が事業進展への糸口につながるのか、改めて注目されそうです。