藤井聡太八冠がのぞむ王将戦七番勝負第3局 会場の宿舎ではペア80万円の“特別宿泊プラン” すでに7組の申し込みも 地域盛り上げに“おやつ”も登場 島根県大田市
藤井聡太八冠がのぞむ将棋の王将戦七番勝負第3局が、1月27日から島根県大田市で行われます。去年に続き戦いの舞台となった大田市では地域を盛り上げるための準備が着々と進められています。
去年、前人未踏の八大タイトル独占を果たした藤井聡太八冠。1月7日からは挑戦者の菅井竜也八段を迎え、王将戦七番勝負にのぞんでいます。そして、1月27日から始まる第3局の舞台となるのが、島根県大田市。三瓶山のふもとにある国民宿舎 さんべ荘で行われます。
国民宿舎 さんべ荘 高原 充 支配人
「まずお二人が対局に集中していただけるように、失礼のないように準備を進めていきたいと思っております」
去年に引き続き、王将戦の会場に選ばれたさんべ荘。大盤解説会には、定員300人に対し1800人の応募があるなど大盛況となりました。そこで、今回さんべ荘では王将戦の日程に合わせた特別な宿泊プランを用意。その驚きのお値段はー。
高原 充 支配人
「こちらはペアお二人1組で80万円となっております」
2人1組で“80万円”。なかなか強気な価格設定ですが、もちろん、ただ泊まれるだけではありません。王将戦の初手や感想戦などを生で見学できるというありがたい特権がついていて、なんと、全国から7組の申し込みがあったといいます。
高原 充 支配人
「棋士の方の息遣いとか、雰囲気とか、そういったところを感じていただけたらと思って企画をしました」
一方、対局とともに話題となるのが“勝負飯”。去年のさんべ荘での対局で藤井八冠が選んだ大田市名物・大アナゴのお重。それ以来、さんべ荘では注文が1.5倍に増えたため、再びメニューに登場しました。このほかに、三瓶そばや天ぷら、お寿司などを盛り合わせた豪華なセットなど、7品を用意しています。
高原 充 支配人
「勝負飯やおやつも取り揃えておりますので、皆さんにご覧いただければこのあとに繋がるかと思います」
一方、地域活性化への期待は勝負飯だけでなく、“おやつ”にも。今回は大田市内などから6店舗が”おやつ”を用意。洋菓子店 ガトーサンマリノでも、自信作が準備されていました。
ガトーサンマリノ 重富洋介 代表取締役
「王将戦ということで、将棋を連想していただけるケーキを作ってみました」
大田市産のイチゴに、将棋駒がデザインされたチョコレート。大田市の洋菓子店、ガトーサンマリノが開発した「朝摘み苺のいちご姫モンブラン」です。藤井八冠の勝負おやつに選んでもらえるよう、試行錯誤を重ねたといいます。
ガトーサンマリノ 重富洋介 代表取締役
「(藤井八冠が)イチゴを使ったスイーツやキャラクターのケーキを選ばれる傾向があったので、それを参考にして仕上げました。大田を盛り上げることができたら一番うれしいと思います」
大田市を舞台にいよいよ27日から始まる王将戦七番勝負第3局。藤井八冠からどのような一手が飛び出すのかー。そして、何を食べるのか、注目です。