銀行で強盗事件を想定した防犯訓練 お金の動きが活発になる年末年始を前に防犯意識を強化 鳥取県倉吉市
お金の動きが活発になる年末年始を前に、鳥取県倉吉市の銀行で強盗事件を想定した防犯訓練が行われました。
訓練が行われたのは、倉吉市の山陰合同銀行。
~訓練~
「金出せ。はよ」
「お前ら全員立て。分かるかこれ。ガソリンだぞ」
「はよせいや」
「両手上げろ。おい」
強盗2人が店内に押し入り、現金を強奪して逃走したという想定で、職員約20人と倉吉警察署員7人らが訓練に臨みました。倉吉警察署によりますと、鳥取県内では2011年に米子市の銀行で強盗事件が発生。お金が動く年末年始を前に毎年、金融機関と共同で訓練を行っています。
~訓練~
「変な動きするなよ」
(現金渡す)
「なんこれ。もっとあるだろ。全部入れてこい」
大声や物音を立てて現金を要求する犯人たちー。人質を取って威嚇する犯人に対し、職員たちは警察が到着するまで時間を稼いだり、その間、警察への通報を行ったりするなどして連携の手順を確認しました。警察が到着すると、職員は犯人の服装や身長、逃走経路などを警察に伝えました。
訓練に参加した職員
「圧倒されて意識がまったくなく、目の前のことに対応するだけで精いっぱいになってしまった。積み重ねることで身に染みてくると思うので、経験を重ねて防犯体制を強化していきたい」
鳥取県倉吉警察署生活安全課 福山修治 警部補
「落ち着いて犯人を刺激せず行動されていた。(もし遭遇したら)お客さんはまず自分の身を守ってください。犯人とは逆方向に逃げてください。その後は、職員の指示に従って安全な場所に移動してください」
倉吉警察署では、今後も不審者訓練を行うなど防犯意識を高めていきたいということです。