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【詳報】一部の教員が反対 新学科設置案がなぜ不認可と判断されたのか? 「実際に働いてお金をもらうことが高校の教育としての質をちゃんと保てているのか…」 島根県松江市・松江西高校

2023年11月17日 15:20
【詳報】一部の教員が反対 新学科設置案がなぜ不認可と判断されたのか? 「実際に働いてお金をもらうことが高校の教育としての質をちゃんと保てているのか…」 島根県松江市・松江西高校
松江西高校

島根県松江市の松江西高校が島根県に設置認可を求めている「就職特化型」の新学科について、11月16日、県の諮問機関が「教育課程の内容や方法が不適切である」などとして全会一致で不認可と判断しました。

松江西高校は進学を目指す普通科と総合ビジネス科の2学科からなっていますが、来年度から「就職特化型」の新学科に集約すると県に認可申請を行っていました。

そして11月16日…

島根県私立学校審議会 肥後功一 会長
「今般の申請に関しては、不認可が適当であるという結論に達しました」

新学科の設置について審査を重ねてきた県の諮問機関である島根県私立学校審議会は丸山知事に対し、全会一致で不認可と判断したことを伝えました。新学科では、生徒たちが毎週、地元企業での有償の就業体験に参加する制度が設けられていますが、私立学校審議会の肥後功一会長は…。

島根県私立学校審議会 肥後功一 会長
「実際に働いてお金をもらうことが高校の教育としての質をちゃんと保てているのか、そのことに少し慎重に皆さんで議論していただいた」

丸山知事への答申書には不認可の理由について、教育課程の内容や方法が不適切であることや、法人と教員の対立が報じられるなど教員の退職の懸念もあるなどと記載されています。

島根県私立学校審議会 肥後功一 会長
「就業体験はかなりの日数を費やしますので、しっかりとした高等教育の体系になっていくためには相当しっかりした設計が必要で、そのためには先生方がその過程をしっかりと支えていく体制が見えないとなかなか教育になっていかない」

今後は丸山知事に判断が委ねられ、不認可とした場合、松江西高校は来年度も現行の2学科を継続することになります。

松江西高は不認可の判断について、「担当者が不在」としています。

新学科設置を巡っては、一部の教員が反対しているほか、運営側の学校法人から不当な懲戒処分を受けたとして教員側が集団訴訟を起こしています。