【特集】本物の雰囲気を再現 ねぷたのカプセルトイが話題に
特集は本物を再現したねぷたのカプセルトイです。簡単に作れるねぷたのキットが入っているカプセルトイが次々登場しいま話題になっています。
青森市浪岡にあるスクリーン印刷などを手がける「サトウ孔芸」です。開発したのは簡単に組み立てられるねぷたのクラフトキットです。
★サトウ孔芸 佐藤晶一さん
「お祭りをベースにして何か物作りの楽しさを伝えることが出来たらいいなと思いまして開発しました」
サトウ孔芸では3年前から大小さまざまなねぷたキットをオンラインで販売していましたが…。
★サトウ孔芸 佐藤晶一さん
「(クラフトキットを)作っているうちにだんだん小さくしていくのがおもしろいと感じてやっていったらちょうどガチャ(カプセルトイ)に入るくらいのサイズが出来てしまった 出来たんだから詰めてみようかガチャ(カプセルトイ)に入れて置いてみようかと」
そして5月上旬、会社の敷地内にねぷたのクラフトキットを入れたカプセルトイの販売機を設置しました。高さおよそ10センチのねぷたは3種類の絵柄があります。こちらは中世の里・浪岡に伝わる歴史や伝説をテーマとした「北畠武者 浪岡を護る」です。高さおよそ15センチの金魚ねぷたは赤色や薄緑色など5種類。元絵はいずれも地元・浪岡地区のねぷた絵師山谷寿華さんが手がけました。
★ねぷた絵師 山谷寿華さん
「手軽に作れるという物を開発されたということで非常に嬉しく思って全面的に協力したいなと思いました」
作りやすさにこだわり極限までパーツを少なくしました。また、あらかじめ紙も切られているため20分程度で作ることができます。
★ねぷた絵師 山谷寿華さん
「ねぷた好きはもちろんなのですが、ねぷたを好きになってもらうためにもそうでない方にもたくさん購入していただきたいなと思っています」
ねぷたのカプセルトイは1回1,000円、金魚ねぷたは1回500円です。
★サトウ孔芸 佐藤晶一さん
「少しずつでも生産能力を上げていきたいのと第2弾、第3弾と続けられるようにいろいろ新しい物を小さく作ってガチャ(カプセルトイ)にしていければなと思います」
一方、黒石市でもこんなカプセルトイが話題になっています。
★青森放送 木下玲斗記者
「もともと銭湯として利用されていた松の湯交流館、こちらのお土産コーナーにもミニねぷたのカプセルトイが設置されています」
黒石の夜を彩る扇ねぷたの組み立てキット「津軽組立ねぷた」のカプセルトイは5月上旬に設置されました。手がけたのは黒石市の印刷会社でクラフトキットの開発にも力を入れている「セイビン社」です。
★セイビン社 浅原宏之 代表取締役
「カプセルトイという何が出てくるか分からないあのわくわくする気持ちねぷた祭りの楽しさに通じるものがあると思いました」
第1弾として開発したのは去年の夏に出陣した4台のねぷたです。
★セイビン社 浅原宏之 代表取締役
「実際にねぷた祭りに参加した運行団体様の協力によって実際の絵を使わせていただいております それによって小さいサイズではありますが本物のねぷたの雰囲気を再現出来ていると思っています」
いずれも高さはおよそ6センチ、幅はおよそ5センチと手のひらに収まるかわいらしいサイズです。こちらのカプセルトイはいずれも1回1,000円。この日も組み立てねぷたを買い求めるお客さんが来ていました。
★弘前から
「3個目を購入した」「もう少し大きいねぷたが家にあるんですけどその横にこの小さいねぷたを置いて電気をつけて眺めるととても楽しくなって大好きですね」
★松の湯交流館 佐藤大介さん
「いざ設置したら子どもから大人まで幅広い年齢層にすごく人気 追加しても追加しても売り切れてしまって困ってしまった時期もあります」
★セイビン社 浅原宏之 代表取締役
「サイズは小さいですがねぷたを作る、そしてねぷたを運行して楽しむという楽しみの部分は大きなねぷたにも負けていないと思っております」
「ねぷた文化」に親しんでもらおうと開発されたカプセルトイ。この夏の祭り本番を前にすでに盛り上がりを見せています。