「五感で全部感じた」戦後80年の激戦地・ペリリュー島へ派遣 大学生が戦争の悲惨さ伝える 青森県弘前市
戦後80年の節目にあわせて太平洋戦争の激戦地パラオに派遣された弘前大学の学生が、戦争の悲惨さなど現地で感じたことを報告しました。
海外派遣の成果を報告したのは先月10日から5日間、パラオを訪ねた学生たちです。
弘前大学は戦争の悲惨さや平和の大切さを学んでもらうため戦後80年の節目にあわせて今年度からパラオに学生の派遣を始め10人が参加しました。
学生たちは1万人以上の日本兵が命を落としたペリリュー島で、当時のまま残った戦車や弾丸の痕跡などを目の当たりにし、肌で感じた戦争の悲惨さを報告しました。
一方、現地の若者が戦争や戦時中のパラオと日本の関係などについて理解が薄れ、記憶の風化が進んでいると感じたことも説明しました。
★参加した学生
「資料を見るだけではわからないような物の質感とかを五感で全部感じることができて、より鮮明に当時の記憶のようなものを感じとることができました」
「記憶としても残っているものとしても当時のことを知っている人が減ってきているというところから、風化に関しては気をつけていかなければいけないことだと感じました」
弘前大学は2027年度までパラオへの学生の派遣を予定しています。