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唯一反対していた今別町長が復旧断念 雨で被災したJR津軽線蟹田・三厩間は廃線で合意 

2024年5月23日 18:35
唯一反対していた今別町長が復旧断念 雨で被災したJR津軽線蟹田・三厩間は廃線で合意 

大雨で被災し一部で運休が続くJR津軽線を巡り、沿線で唯一廃線に反対していた今別町長が「鉄路での復旧を断念する」意向を示しました。これを受けJRと沿線自治体は新しい自動車交通への転換を進める方針で合意しました。

★今別町 阿部義治町長
「今別町は鉄路復旧を断念することといたしましたので皆様にこの場をもってお伝えします」

きょう大きく動いたJR津軽線を巡る議論…。津軽線はおととしの大雨で被災してから蟹田・三厩間が運休に。復旧には6億円がかかるとしています。このためJRはこの区間をバスやタクシーに転換することを提案していましたが阿部町長は「冬の小国峠を車で通るのは危険だ」などとして鉄路の維持を求めてきました。きょうのトップ級の会議で県が初めて見解を明らかにしました。

★小谷知也 副知事
「JR東日本を主体としてNPO法人を運営し地域と一体的に車両と運転手を管理運行していく体制としていること、18年以上にわたりこれらを続けようとしていること、県としてはこれまでの協議の経過や地域それぞれの意見を踏まえ地域の交通を確保していくためには鉄路の廃止もやむを得ないと受け止め、自動車交通への転換をしたいと考えています」

これを受け阿部町長は鉄路での復旧断念を表明しました。

★今別町 阿部義治町長
「私個人としてはいまでも鉄路復活の気持ちがありますが、現状のままでは4市町村会議がこう着・進展しない 自動車交通への協議に応じるという苦渋の決定決断をしたところであります」

他の自治体からも異論は無く三厩・蟹田間は廃線とする方向で合意しました。

★外ヶ浜町 山﨑結子町長
「平行線が続いていたのでこれがやっと上磯地域公共交通に関してスタートラインにたったのかなと思います」

★青森放送 本宮修司記者
「津軽線復旧を断念する方針が示されたこと、今別町民はどのように受け止めているのでしょうか」

★今別町民
「利用者少ないのでしょうがないかな」
「経済的にもお互いに厳しいんでしょうね 断念したのも分かる気がします」
「やっぱりあった方が良いと思うよね そんなに私津軽線は利用してないけど自家用車乗れなくなると汽車に頼らざるをえない」
「遅きに失したなと将来の人口の問題もあるでしょう 高齢化も進んでいるしね 代行バスできめ細かに町民のためにやった方が良いのかな」

★JR東日本盛岡支社 久保公人支社長
「鉄道からより利便性の高い持続性の高い交通モードに転換するあたらしいモードがスタートするというふうに捉えていただくと、工夫を重ねて地域の実情に合わせた使い勝手のいい物を作って行くことによって少しでもそれを長らえていければと思っています」

沿線の自治体とJRは今後蟹田・三厩間の廃線に向けて書面を交わすほか自動車交通への転換の議論を本格的にすすめます。

最終更新日:2024年5月23日 19:10
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